Chamberts Mobelfabrik
POEM CHAIR
本日は、非常に軽く繊細なバーチ材フレームを使用し、経年変化したホワイトペイントとナチュラル色のラタンシートが、心地良いカラーコントラストを演出してくれるChamberts Mobelfabrik社『 ポエム POEM チェア 』のご紹介♪
北欧スウェーデンの隠れた名作
従来のダイニングチェアとは一線を画す細身のウッドフレーム。見た目からも十分想像出来る軽量設計は、まるで「世界で一番軽いチェア」とも呼ばれるイタリアモダンの巨匠ジオ・ポンティの名作「スーパーレッジェーラ uperleggera チェア」を彷彿とさせますが、実は同作はその1年以上も前にデザインされております。
デザインを手掛けたのは" エリック シャンベール / Erik Chambert "。家具デザイナーとしては勿論、建築家、アーティスト、またファブリックのデザイナーとしても活躍していました。
1902年生まれの同氏がデザインを学んだのは1920年代の後半。1930年のストックホルム万国博覧会で初めて自身の家具を発表しました。
Chamberts Mobelfabrik社は元々、兄と共に父親から家業の家具製造業を引き継いだファミリーカンパニーで、エリック シャンベール作品の多くはスウェーデンデザインの古典として認知されておりますが、同氏の最高傑作として最も有名な椅子が1953年にデザインされたこちらのポエムチェアになります。
誕生当初はナチュラルなビーチ材とライトグレー色の2色から選ぶ事が出来たそうです。
エッジを効かせた直線構造の背もたれは、上下の背貫の本数が其々3本と2本で構成され、装飾の無いミニマルなシルエットに対して、目を惹くリズムを加えています。また脚部の貫も同様に両サイドと後脚の本数、高さに差を作る事で変化を生じさせ、細フレームの特徴を活かした美しい造形表現を完成させています。
全体的に細身のフレームながら、座面周辺の荷重のかかる箇所は厚みを変化させ、貫による強化も相まってしっかりとした強度を実現させております。(※ビンテージ品としてある程度の強度劣化はご考慮頂きご検討下さい。)
抜け感により周りの空気を纏いながら、ワンランク上のスタイリッシュな雰囲気を醸し出す北欧スウェーデンの隠れた名作。中古市場でも流通は少なく、日本国内では特に取り扱いの少ないレアアイテムとなります。
実用品としては勿論、どちらかというとやはり見て楽しみたい造形物としての要素が強い椅子。デザイナーズチェアのコレクターの方にも必見です。現品限りの在庫となりますので、是非この機会お見逃しなく!ご注文はお早めに♪