porada
SPIN

本日は開放感溢れるクリアガラスのラウンド天板と、躍動感のあるウォールナット無垢材フレームにより、圧倒的な存在感を生み出す美しいモダンデザイン、イタリア・ポラダ社『 スピン / SPIN ダイニングテーブル 』のご紹介♪

光と影のスパイラル

" ポラダ / PORADA "は、イタリア北部ブリアンツァ地方にて1948年に創業した家具メーカー。木という素材本来の特質を活かした” 世界で最も美しい木の家具 “と呼ばれるコレクションを作り続けています。

同作を手掛けたのは、イタリア出身の著名なインダストリアルデザイナー" ジーノ・カロロ / Gino Carollo "。同氏のデザインはニューヨーク近代美術館（MoMA）に展示される等、国際的な評価も高く、「Du Pont賞」「Young Design賞」「Red Dot Design Best of Best Award」「IF Design Award」「German Design Award」等、栄誉あるデザイン賞を数多く受賞しています。

家具の構造として、中央に支柱があるダイニングテーブルやカフェテーブルは、椅子を設置した際に脚部が椅子の脚と重ならず、足元がスッキリと見える事が特徴です。

ラウンド天板は椅子のポジションを限定せず、またガラスの天板はガラス越しに支柱のデザインが見える事も遠目では気づかない個性です。

従来のダイニングテーブルとは一線を画す曲線を活かしたダイナミックなフォルムデザイン。高級ウォールナット無垢材を贅沢に使用しています。

同社の家具材には、木の根元近くの枝や節の少ない「スーパー・プライム・クオリティ」と呼ばれる最良の部位を使っている為、木目の美しさが最大の売り。文字通り、下から上へと螺旋を描きながら表現された木の表情と曲面の陰影からは、息を呑む美しさを感じられます。

上からのぞき込むと分かる様に、ガラス天板と支柱を繋げているのは葉っぱの形をした金属パーツ。スピンしていく支柱は、この形を螺旋状に削り成形したもので、彫刻作品として考えても、その製造の難易度には頭が下がります。

高品質な素材と装飾の無い形状故に、デザインコンセプトの根幹をより強く印象付けています。複雑な加工技術を要するモノづくり。本体フレームは勿論、接合部のパーツひとつも決して誤魔化しのきかない高い精度で作られている事がわかります。

テーブルの構造上、斬新なアイデアを生む事が難しいものでありながら、その中心部に個性の全てを集中させ、高い芸術性を実現した螺旋造形。

自然本来の質感、削り出された滑らかな表面、またその周囲を纏う空気感までもが世界観の一部となり、見る者の想像力を掻き立てます。