AB Wood working & cruster
Shaker Box
暮らしや文化に寄り添い生まれ使われていた道具や家具。
それらは理由ある形を持ち、永く愛され続けています。
特有の佇まいは日々生み出される現行品には無い説得力を放つもの。
本日ご紹介させて頂くのはハンドクラフトの名作、シェーカーボックスです。
祈りのかたち
素朴な佇まいと一目でわかる素材感。
そして丁寧な造り。
シェイカーボックスは1774年19世紀にアメリカで活動していたキリストの再臨を信じる共同体、“シェーカー教徒”によって作られていました。
様々な木製品を手掛けていたシェイカー教徒たち。
可能な限り社会と離れていた彼らは自給自足の生活を送り、家具や生活用品の製作と販売で得た収益を財源としていました。
彼らにとってものをつくるという事は祈りと義務の達成。
故に手掛けられたものには一切の妥協が無く、その姿勢と高い完成度は今尚多くのデザイナーやクラフトマンに影響を与え続けています。
無駄の無いかたちと造りは接着材不使用。
接合には銅のビスを用い、フタと底は木ダボで固定されています。
繊細な佇まいはこの堅実な造りによるもの。
素材に向き合う工夫と拘りがシェーカーボックスを特別なものにします。
今回入荷したのはAB Wood workingとcrusterが手掛けた様々なサイズのボックス。
どちらも英国のメーカーです。
共通するのは丁寧なつくりと工夫により引き立てられる存在感。
自然素材ならではの杢目や節、色の濃淡。
同じ形ながら決して退屈させず、永く暮らしに馴染んでくれます。
祈りと生活の為に生まれたオーバルの箱。
この完璧なかたちは様々なものを手掛けたシェイカー教徒の作品の中でも最も愛され、最も完成された作品とも言われています。
現代に残る貴重な逸品。
妥協の無い切実な祈りのかたちのご紹介でした。
※オンラインショップには後日掲載予定です。