松本民芸家具
304F型 ロッキングチェア
民藝運動を機に柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司らによって提唱された活動に賛同し、戦時の影響を受けながらも日本の未来を考えながら想像し、いち早く洋家具を本格的に造り始めた松本民芸家具。その後昭和28年に英国の陶芸家でもあるバーナード・リーチ氏から家具造りの指導を受け椅子やテーブルなどを造り始め、現在の家具の礎を気づいた家具ブランド。現在でも、その深い趣のある木材と上品な英国スタイルを取り入れた和家具は多くの人を魅了する家具となります。
日本で本格的に洋家具に取り組んだ民芸家具
今回は、松本民芸家具のロングセラーでもある304F型ロッキングチェアとなります。 ゆったりとしたサイズと繊細な装飾は、全てを松本民芸の家具職人による手仕事で完結されています。
経験や技術を活かして、正確に作り上げる松本民芸家具。木材は主にミズメザクラが使用されていますが、非常に流通量も少なく加工が難しい木材。 松本民芸の特徴にもなっている木材です。
バックレストやアーム部には繊細な挽物細工を施したスポークが並び、広々とした背座にアクセントを加える瀟洒な細工。 シートには、座繰りと呼ばれる独特の形状により、臀部が心地よく収まるよう配慮されたデザイン。
脚部のつなぎ貫にもしっかりと挽物細工が施され、松本民芸の歴史と伝統がしっかりと受け継がれている証となります。
ロッキングチェアは、元々はゆりかごが元となって生まれた家具。赤ちゃんの授乳などにも使われていたそうですね。 ゆっくりと流れる時間をロッキングチェアに揺られながら、大好きな本を読んだり好きな音楽を聴きながらの一杯は格別です。 松本民芸の上品で精巧な造りから生まれる極上の時間をお楽しみいただけます。