Rare!! 70's Vintage Akimoku 『 High back chair 』
Designed by " Toshio Yano " '73
曲げ木椅子の創始者 " ミヒャエル・トーネット ( ドイツ / THONET社 )" の
技術を継承した日本唯一の老舗家具メーカー
「 秋田木工 / アキモク ( 現: IDC大塚家具グループ ) 」 より
戦後、高度経済成長期と共に 「 ジャパニーズモダン 」 と呼ばれた
インテリアデザインの草創期を築いたパイオニアである
柳宗理 ・ 剣持勇 ・ 長大作 ・ 渡辺力 ・ 水之江忠臣等と活動していた
" 箟敏夫 ( やの としお ) " デザインによる幻級の名作チェアのご紹介♪
QF03-30
もともと物理学を専攻していた彼は
52年に通産省の産業工芸試験所( IAI ) の存在を知り
当時、部長を務めていた日本を代表するインダストリアルデザイナーであり
「 GOOD DESIGN 」 運動を推進していた " 剣持勇 " に見初められ入所。
そして、工業デザイン界の重鎮としてしられる " 豊口克平 " が室長を務める
機能実験研究室に2年在籍したお陰で椅子の構造を熟知し
以後、家具製作を手掛ける運びとなります。
こちらの 『 ハイバックチェア 』 は、曲げ木椅子の創始者
" ミヒャエル・トーネット ( ドイツ ) " の技術を継承した
日本唯一の家具メーカー 「 秋田木工 ( 現IDC大塚家具グループ ) 」 製造による
極めて現存数の少ないグッドデザイン賞を受賞した大変貴重な幻のプロダクト。
極限まで湾曲させたオーク材の曲木2フレームとレザー張りのコンビで
同社の高い技術と類を見ない独創的な発想から生まれたラウンジチェアです。
革の張地がソフトな弾力を生み出し、体に優しくフィットする仕組み。
ヘッドレストを兼ねた心地良いハイバック、そして腰への負担を軽減する
カーブはアーム代わりとなり、連結されたシート部分も低重心で
大変座り心地の良いものに仕上げられています。
曲げ木の特性が活かされたカンティレバー的要素で適度な撓りを生み出しています。
一般的なスチールパイプ等の金属とは違い強度保持する為、背面後部を床面のフレームと繋げる事によって
クッション性を倍増させ、荷重への負担を軽減し、確り安定させています。
バックレストとシートの2部構成による連結部分は2つの金属のプレートとボルトによって固定されており
このボリュームでありながら、その殆どが天然素材である事に驚かされます。
人間工学に基づいた美しい有機的曲線を描く
オリジナリティーに溢れたダイナミックなフォルム。
横からのアングルは四分休符のような容をしており
Quarter Rest = 即ち、休息を意味しているのかも知れません。
迫力のあるオブジェのような佇まいは実にインパクトがあり
見れば見る程、惚れ惚れするばかりです。
一度座れば、笑みを浮かべ頷いてしまう事でしょう!貴方の至福の休息を約束してくれます。
イメージ的に和風なテイストを連想させますが幅広いインテリアとの相性の良い
ジャパニーズモダンデザインの傑作チェアは如何でしょうか?