見た目よりも軽量で快適な座り心地のTON社の名作 バナナチェアとなります。
TON社の歴史は古く、1796年創業の東欧を代表するメーカーです。
大きな特徴としては、天然木のビーチ材を高温の蒸気で蒸し曲げる技術により
芸術品のような曲線を有したデザインチェアを可能にした事でしょう。
そうです、日本では秋田木工と同じ技術の『曲げ木加工』です。
それもそのはず、秋田木工はTON社(トーネット社)から技術協力を得て
秋田木工の代表作でもある、TON社のNo14というチェアを制作し
日本で唯一の曲げ木家具メーカーとなったのです。
このように現在の日本における洋式家具のパイオニアでもあるTON社のバナナチェアは
背もたれのカタチから名付けられたようですが、背もたれは絶妙な角度からのホールド感を持ち
シートには曲げ木加工ならではの曲面が施され、長時間の着座でも苦にならない柔らかな座り心地です。
遠めにはダークブラウンの色しかわからないかもしれませんが
近くで見るとビーチ材らしい魅力的な木目が活かされており、
アンティークチェアのような上品な深みが伝わってきます。