Denmark FREDERICIA 『 TRINIDAD CHAIR 』Designed by Nonna Ditzel~ Natural / Beech Wood ~
PF07-16・A, PF07-17・Bフレデリシアは1955年にアンドレアス・グラベセンがフリデリシア・ストールファブリック社を買収した事から始まり以後、50年以上に渡ってモダンデザインを牽引する北欧家具の代表的な作品を数多く製造・販売してきました。そのコレクションは、ボーエ・モーエンセンやハンス・J・ウェグナーといった巨匠達の作品から、新進デザイナーの作品迄、実に幅広いラインナップを誇っています。1995年、息子のトーマス・グラベセンが社長に就任後はより革新的な展開を進め、ナナディッツェルやハンス・S・ヤコブセン等多くの素晴らしいデザイナーと数々の作品を作り出し今やデンマークを代表する家具メーカーとなりました。
PF07-16・A
PF07-16・A
今回入荷した、こちらのトリニダードチェアはルニング・プライズ賞やミラノ・トリエンナーレで金賞を受賞した逸材でもある女性デザイナー : NannaDitzel / ナナ・ディッツェルによる作品。彼女のデザインの基本は、草花や昆虫といった美しい生物からインスピレーションを受けたものが多く自然に対する敬意がどの作品にも表れています。また、円形というフォルムへの情熱的な拘りと色彩や新しい素材に対する旺盛な好奇心を持っておりそれは彼女のデザインを象徴している証。
PF07-17・B
PF07-17・B
世界で称賛される彼女の代表作であり扇形のシートとバックレストに施された透かしからは無数の陰影が創り出され、空間に幻想的な光のアートを演出する真に彫刻芸術の様なチェアです。また、スタッキングが~8脚迄可能な為、収納にも長け大勢で食卓を囲むカフェやレストラン、ミーティングの場等でも機能的な役割を果たします。シーンを選ばないカジュアル且つエレガントなトリニダードは1995年にID賞を受賞し、発表後瞬く間に世界中のサロンや公共施設で利用されヤコブセンの実験住宅を移築した 「 トラポルト美術館 」 のレストランにもこのシリーズが設置されています。
PF07-16・A, PF07-17・B上品さとユーモア、更に機能性とファンタジーが見事に融合したナナ・ディッツェルの独創的な作品であり、彼女の拘りが窺えます。見た目だけではなく、人間工学に基づいて設計されている為座り心地も実に快適です。コンディションと致しましてどちらも背もたれ上部の縁や背面に僅かなスクラッチや小傷スチールパイプの特性上、シート裏面(通常表立って見えない箇所です)の若干の酸化跡等、多少の使用感が見受けられるものの大きく目立った傷・打痕、汚れやヤケ、歪み等といった特筆するダメージも無く画像の通り、比較的良好な状態を保っております。