Germany TECTA Dining Chair 『 B20 』Designed by Jean Prouve
20世紀初頭、ドイツ・ヴァイマルで発足したモダニズム建築に多大な影響を与えたデザイン運動 「 BAUHAUS ( バウハウス ) 」。その合理主義的・機能主義的な芸術思想を継承しながらプロダクトを通してバウハウス造形哲学を今に伝える稀有なファニチャーブランド " TECTA ( テクタ ) " 社。
OI29-10東西冷戦時代、東ドイツ生まれの " アクセル・ブロッホイザー " がバウハウス・デザインの家具製作に当たり東独では危険思想と扱われた為、西独へ亡命し激動の最中'72年、中部ローエンホルデに設立。創立以来、モダニズムの父 " Marcel Breuer ( マルセル・ブロイヤー ) " デザイン=ワシリーチェアの進化系 「 D4 」 や近代建築の巨匠 " ミース・ファン・デル・ローエ " の 「 RM10 」 等バウハウスを代表する名作を数々リバイバルする傍ら機能性と哲学をベースに家具の在り方を追求した斬新なオリジナルプロダクトで世界中から注目を集める程、発展と遂げました。
今回ご紹介する 『 B20 ダイニングチェア 』 も上記哲学の基建築家 " ジャン・プルーヴェ " が 70年頃デザインをしたものの当時の技術では製作不可能だったチェアを独自のカンチレバー構造から発案した共同制作商品。
一見ラタンの様な編込みシートは、柔軟なプラスチックコードを使用したシンプルスマートな美しいフォルムとカンチレバー構造によるスチールパイプの弾力性を兼ね備えております。
この一本で連なったフレームは各ポイントで太さや形状が変化しその見た目の美しさの裏側には高度な技術が随所に盛り込まれておりミニマルな機能美を追求した一脚と云えます。
革新的デザインによって、通常のパイプ椅子等では感じられない心地良いクッション性とフィット感を体験出来ます。
コンディションと致しまして、フレームには僅かなヘアラインやスクラッチ等若干量見受けられますが、編み込みシート自体はメーカーによる新品に交換されたグッドコンディションです!画像の通り、目立った傷や汚れ、歪み等使用に関わる不具合は一切は御座いません。メーカーシールや刻印も現存し、USED扱い品としては大変良好な状態を保っております。素材の形式や技法が変化しても、根底にはそのスピリットが確りと息づいたアートとテクニックが融合した一脚は如何でしょうか?