Wassily Chair
デザイン学校で家具の勉強を始めた頃、一番初めに図面を引いたのが「ワシリーチェア」でした。
座るよりも先に図面を引いたことが、このチェアとの出会いでした。
その後の私は、デザイナーの"マルセルブロイヤー"について調べ、建築学生だった頃に聞き流していたバウハウスという言葉について調べ、この世界の面白さに、沼にハマってしまいました。
スチールパイプとレザーを組み合わせたシンプルな素材選び。
でも、図面を引いた私は知っている。この椅子がどれだけ、緻密で精巧かを。
使い心地についても言わずもがなです。
座面や背もたれの計算された角度は勿論。立ったり座ったりするときに力を入れやすいよう、アームの先にはパイプが通っています。逆に、膝裏や背もたれなど、体重がかかるとストレスになる箇所は、パイプを避けるように曲げています。もっと言うと、背もたれ裏から避けて通っているパイプは、椅子を引き出す際の持ち手となります。そしてソリ脚になっている為、引き出しやすいという利点も。
なんでそんなに完璧なんだとツッコミたくなるほど、合理的すぎて恐ろしいです。
パイプに組み合わせられる本革にも種類が多く存在します。
私がこれまで座ってきた中で一番欲しいと思ったのは、ポップなイエローの物でした。都会的、工業的な構造に華やかな明るい色が加わると、インテリアにも取り入れやすくなります。
初めて図面を引いてから、今でも目にすると「すげえ」と感嘆してしまう"ワシリーチェア"。
定価も感嘆してしまう額ですが、いつか無理してでも買ってやると決めています。











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