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森のことば 3Pソファ&オットマン
日本は豊かな森林資源に恵まれたことで古くから木工家具が盛んに製造されており、福岡県の「大川家具」や北海道の「旭川家具」など日本各地に伝統的に家具作りを行っている地域があります。
岐阜県高山市もまた家具5大産地の一つ、「飛騨家具」の産地として耳にしたことがあるのではないでしょうか。
優れた木工技術を持つ木工職人「飛騨の匠」は今からおよそ1300年前の平安時代、京都の平安京に宮殿や寺院を建立するべく、遠く離れた飛騨の地より招かれた程とされています。
本日はそんな飛騨の匠の技が光るソファが入荷いたしましたのでご紹介いたします。
森が育んだデザイン
数々のメーカーに先駆けて飛騨の地で家具作りをしてきた「飛騨産業」は、1920年の創業から1世紀以上にわたって木工家具を手掛けてきた老舗家具メーカー。
大正時代、無用の長物とされ使われないままだったブナの木を有効活用するべく同社を立ち上げ、当時はまだ新しい技術だった曲木を用いて家具を作り始めました。
そんな飛騨産業が手掛ける「森のことば 3pソファ&オットマン」、森のことばはシリーズとしてソファのほかテーブルやダイニングチェアを展開しており、それまでの家具作りで省かれていた木材の「節」を取り入れたデザインが特徴のラインナップです。
木が成長する過程で枝を飲み込むことで木の内部に表れる節は見た目の悪さや、枯れ枝を飲み込んでしまい強度に影響を与えるものがしばしば存在することから、節の出ている木材は長らく家具に使われていませんでした。
しかし、森のことばシリーズではこの節をあえて取り入れることでより力強い木の温かみを感じられるデザインに。
長い年月をかけて木が育んだ節は一つとして同じものがないため、一つの家具の中でも様々な表情を見せてくれます。
そんな木の風合いを最大限に活かした森のことばのソファ、とりわけ背もたれやアームからは無垢材の風合いがたっぷりと感じられます。
フレームにはホワイトオークを使用しており、力強い杢目に加えてオーク材特有の光沢のある紋様「虎班」が随所に表れた美しい仕上がりです。
ひときわ深い節が表れた幅広のアームは座った際にも木の質感が感じられるだけでなく、ソファでゆったりとくつろぐ際のサイドテーブルとしてもお使いいただけるデザイン。
座面の奥行は深めに取られており、いつも通り腰掛けるだけでなく胡坐をかいたり、クッションを置いて寝転がってみてもいいかもしれません。
ソファ全体の横幅は約194cmと2mに差し迫るワイドなサイズ感で、大人3人でも広々と座れる大きさです。
しかし、約72cmと低めの全高に加えてアームや座面の高さもぐっと抑えたデザインのため圧迫感は少なく、開放的なインテリア空間を演出してくれます。
それまで見過ごされてきた部材に目を向け、新たな可能性を形にした飛騨産業の「森のことば 3pソファ&オットマン」。
創業から変わらない木への想いが時を超えて新たな姿になった、そんな一台です。