青林製作所
Extention Dining Table
先日、盛岡へ旅行に行ってきました。
観光地を巡るというより、気になった場所で足を止めながら過ごすような旅です。
立ち寄った自然豊かな公園で昼寝をしていると、風に揺れる木々の音が心地よく、つい長居してしまい軽く日焼けしました。ずっとこういうことをしていたい。
こういう時間を過ごすたびに、気付けば長く残り続けてきたものに惹かれているなと思います。
今回ご紹介するダイニングテーブルも、そんな家具のひとつです。
色褪せない理由

1970年代に製造された"ティファニー/Tiffany エクステンションテーブル"。
当時の青林製作所は、海外のモダン家具にも引けを取らない品質とデザインを目指していました。
特に北欧家具への憧れが強かった時代。その影響を受けながらも、単なる模倣ではない独自の家具づくりを追求していたメーカーです。
半世紀以上が経過した今も高く評価されていることが、その完成度を物語っています。

天板の四隅を貫くように伸びる脚部と、柔らかなフォルム。
一見すると控えめなデザインですが、細部まで目を向けると高い技術力と美意識が見えてきます。
余計なことをしない。
だからこそ細部の完成度が問われる。
ティファニーはまさにそんな家具です。
その考え方は、伸長機構にも表れています。

エクステンションテーブルは便利な反面、伸長すると脚が内側に残り、足元が窮屈になるものも少なくありません。
しかしこちらは、天板と脚部が一体となって外側へ広がる構造。
伸長後も脚間がしっかり確保されるため、椅子の出し入れや着席時のストレスを感じさせません。
シンプルな構造でありながら、使いやすさと美しさを両立しているところに、このテーブルの魅力があります。

個人的に特に惹かれたのは、天板と脚の接合部です。
経年による落ち着いた表情も魅力ですが、その接合部には滑らかなカービングが施されています。
主張し過ぎないものの、ふと目を向けた時に気付く美しさ。
こうした細部からも、当時の職人たちの丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。

派手さで語られる家具ではありません。
けれど、使いやすさや美しさ、そのどれかひとつではなく、すべてを丁寧に積み重ねて生まれたことが伝わってきます。
盛岡の公園で感じた穏やかな時間のように、決して派手ではないけれど、気付けば長く付き合いたくなる。
半世紀を経た今も色褪せない理由は、きっとそこにあるのでしょう。











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