古き良き
時代によって様変わりしていった日本のアイテム。
昭和中期ごろは威厳と風格そして奥ゆかしさを持った、木製の直線的な家具。
以降になるとカラフルでポップな家具や家電が台頭。昭和レトロなんて言葉も誕生しました。
同じ日本でも全く異なるデザイン。時代背景が分かるようで面白いものです。
Pick up items
今回ご紹介するのは計6つ。
木味溢れるものからレトロポップなものまで。
是非最後までご覧頂けたらと思います。
丸宮製パン パンケース
ザ・昭和という風合い。パン屋さんがパンを保存するため使用していた古い木箱。
湿気に弱いパンを適切に守るべく、木の呼吸により内部の湿度が一定に保たれる調湿性の特性を活かした、木箱が使われていたそうです。
こちらは、経年や実使用による木の風合いが魅力の逸品。味わいのあるやれ感を感じさせつつも確りとした堅牢な作りで、丈夫さも持ち合わせます。
たっぷり収納できる大型サイズ。衣装ケースやコレクションケースとしてもお使い頂けます。また、サイドには取手が備わっているため持ち運びにも便利です。
花台や店舗什器としての実用など、アイデア次第で多くの活用法を見いだせるアイテムです。
天童木工 T series 食卓イス
1940年に山形県天童市にて創業した家具メーカー、天童木工(TENDO)。
こちらは、"T-5390"は木の素材感と美しさを引き立てながら機能性をも追及した、同社の「T series」にて展開された食卓イスです。
スリムなプロポーションにすらりと伸びる脚部が印象的な逸品。
さらに、ブラックフレームがより引き締まった佇まいを実現し、フォルムの美しさを際立たせます。
また、設置するダイニングの広さを選ばないコンパクトなサイズ感。ご家族で囲む食卓にも1~2人暮らしのお部屋にもマッチします。
張地がビニールレザーなので、水拭きで簡単にお手入れできるところも普段使いしやすいポイントです。
多くの時間を過ごすダイニング。日常に溶け込む天童のビンテージチェアを、この機会にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
チーク材を使用したダイニングチェア
続いてはハイバックのダイニングチェアです。
北欧家具を彷彿とさせる自然の素材感を活かした造形。
歴史を刻み風合いを増したチーク材の雰囲気の良さも相まって、大人の心地良いダイニングシーンを演出することができます。
適度にカーブした背もたれはハイバックデザイン。
心地よく身体をホールドしてくれ、快適な着座性を実現しております。
伝統的デザインからの脱却、そして北欧デザインへのリスペクトが感じられる、いい意味で日本らしさがない逸品です。
大型 カップボード
日本の古い食器棚です。
素材には飴色に輝く風合い美しいチーク材をふんだんに使用。
無駄が削がれた造形が一層チークの魅力を引き立ててくれます。
W120×D40×H180cmと抜群の収納力。
上段の棚板は柔軟にダボ調節が可能なため、展示するアイテムの大きさによってカスタマイズできます。
視認性を高めながらアイテムを守ることのできるガラスケース仕様。
中段はオープンスペースとなっており、使い手の嗜好によって自由に表現頂けます
下段は引き戸付きによる、隠す収納を実現。
魅せると隠すを両立した、使い手の気持ちに寄り添った食器棚と言えるでしょう。
滑らかに削り出された把手に、浮遊感を齎す立脚のような造形。
作り手の北欧デザインに対する尊敬を感じられる逸品です。
ここからはレトロポップなアイテムへと入っていきます。
パナソニック Action 6 ブラウン管 ポータブルテレビ 6インチ 1986年製
”パナソニック Panasonic ”の1986年製『アクションシックス Action 6 ブラウン管 ポータブルテレビ TH6-X3V』 です。
6インチの小ぶりさとポップなピンクカラーが可愛らしい逸品。
テレビ画面に向かうにつれ反り上がるデザインでユニークなフォルムが印象的です。
選局や音量調節を行うダイヤル、伸ばして電波をキャッチするアンテナ、ビデオデッキにつなぐ出力孔は昭和を感じて頂ける機能。
レトロな世界へと誘ってくれるインテリア性の高いテレビです。
※アナログ式テレビです。通電確認のみ行っており、テレビ/ビデオのON OFFや明るさ、色合い等のスイッチを調節すると画面に反応が確認出来ました。
コレクションやインテリアアイテムとしての販売となります。
KOTOBUKI FRP サイドチェア 別注 柳宗理 design
最後は、インプションでも度々ご紹介させて頂く特別なチェア。
日本を代表するインダストリアルデザイナー、柳宗理氏が手掛けたサイドチェアです。
発表は1969年。製造はFRPメーカーのパイオニア、コトブキ社です。
イームズのシェルチェアに見られるよう、エッジを裏側に折り返すことで強度を出す仕様が一般的だったプラスチック製のチェア。
柳氏はこのチェアにシャープですっきりとした見た目を与える為、この仕様を排除し、背と座の中間部を膨らませることで強度と座り心地を確保しました。
ベースには連結とスタッキングが可能なスタッキングベースが採用されており、スタッキング時の端整なフォルムも魅力のひとつです。5~6脚程のスタッキングが可能です。
今回入荷したチェアは、香川県の施設で使われていた当時の別注モデル。シェルカラーが落ち着きのあるレッドカラーとなっている貴重な1脚です。
さらにベースの高さも別注されており、Low・Mid・Highと3種類のシート高のうち、これらは一番低いシート高のLowタイプとなります。
360度美しいフォルムと圧倒的な座り心地はまさに柳デザイン。無駄の無いデザインながら他との違いを明確にする歴史的名チェアです。
「クヴァドラ Kvadrat」社の「tonus」シリーズのファブリックに張り替えたimptionオリジナル仕様。
「リバコ Ribaco」社の「NC」シリーズのファブリックに張り替えたimptionオリジナル仕様。
受け継いでいく
最近ではシティーポップや和室、レトロなゲームセンターなど、日本ならではの使用や作品が再評価されています。
色んなものが合理的に効率的に、洋風に変化していく昨今。
独特な懐かしさを感じさせるジャパニーズカルチャーは、これから時代とは逆行して価値を高めていくのではと思います。
古き良き日本のアイテム。失われないよう次世代に大切に受け継いでいきたいものですね。