特集:小さなプライウッドたち

UPDATE: STAFF:トリス
特集:小さなプライウッドたち

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小さくたって頑張れます

世の中にはいろいろな人がいるのと同じように、様々な椅子が存在しています。

その人が選ぶアイテムは、その人の内面を写す鏡。

とりわけ手が触れやすく、ちょうど良い大きさで、長い時間触れるもの。

椅子というアイテムはそれを使う人にとって「特別」である物なのかも知れません。

差してみたら、収まってくれました

そんな中でも今用賀店には雰囲気の良いプライウッドの椅子が沢山入荷してきましたのでご紹介。

画像の通りちょっと今回は小さ目サイズが多め。

ちっちゃいもの好きな方は是非ご覧になっていって下さい。

まずはステラ社によるキッズチェア。

ロゴマークにはフランス語での表記がある事から、フランスもしくはスイスのメーカーと思われるファニチャーブランド。

1930年代にポスター等が製作されている事から、モダニズムからミッドセンチュリー期において存在していたかと思われます。

 

インダストリアルなパイプフレームにはグリーンのペイント。

ビタミンカラーのような蛍光味が「インダストリアル=無骨」というイメージを良い意味で緩和してくれていいます。

シンプルなカーブの背もたれには無垢材、そして膝裏にかけてグイッと曲がる座面にはプライウッド。

役割をきちんと考えて造られたしっかりとした1脚である事が分かります。

成人サイズも存在しているようですが、小さくても本気というのはポイント高いですよね。

2脚目は西ドイツ製のビンテージ。製造はオド社です。

安心感のある太いパイプフレーム。自分の学生時代もこんな太さだったような・・・。ブラウンカラーなのが面白いところです。

 

ちょっと小振りなくらいのサイズは小学校等で使われていたと思われる1脚。

ガシガシ使う子供達に負けない頑丈さが必要だったのでしょう。

 

光沢のある表面処理はイージーケアですが、座面は良く見るとシボ革のような凹凸が付けられています。これは滑り止めの機能を兼ねてのディティール。

場所に応じて適切に。これもまた、確かな作り込みが見て取れる1脚です。

 

 

そして最後はデンマークのビンテージ。製造はデューバ社。

見た目にミッドセンチュリーを感じさせてくれます。

こちらは一般的な成人サイズ。

ビンテージらしい雰囲気のチーク材に、ヘアピンのようなパイプフレームがどこかアバンギャルドな活力を思わせてくれますね。

厚目のプライウッドを、傾斜も含めて曲面にしつらえる。イームズ夫妻のLCW、DCWのような誘い込まれる座り心地はやっぱり素晴らしいものです。

足先をキュッと絞ってどこか生き物のように感じさせてくれたり。

背もたれには接合の金具を見せないように木栓が付けられていたり。

同じプライウッドの椅子でも、やはりどこか違う。

そのポリシーみたいなものを雰囲気で感じて楽しんで頂けたら、嬉しく思います。

ビンテージが持つカドの無い雰囲気は、ちょっとしたグリーン置き場のようにアイデア次第で更に魅力的に。

プラスワンのアイテムをお探しの方にもお勧めな、小さな椅子たちのご紹介でした。

 

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