ハンス・J・ウェグナーが残した名作家具
こんにちは。用賀店のふくです。
今日は題名にある通り、生涯で500種類以上の椅子をデザインし、20世紀の北欧デザイン界に多大な影響を与えたとされる“ハンス・J・ウェグナー”の家具をご紹介させて頂きます。
北欧家具を語るには外すことの出来ないウェグナー氏の美しいデザイン。
21世紀になってもその輝きを失うことは無く、特別であり続けるアイテムはやはり見る者を虜にしてしまいます。
その魅力をお伝えできればと思いますので、是非最後までご覧くださいませ。
Pick up items
ご紹介するのはフットスツールとイージーチェアの2点。
同じタイミングで用賀店に来てくれたことが非常に嬉しく思います。
僕は元々インテリアショップで働いていたのですが、ウェグナー氏の事を正確に知ることが出来たのはimptionに入社してから。
知識的には専門で取扱いをしている方には及びませんが、好きという気持ちは等しいと思っています。
彼の作品を見た上での感じ方や惹かれる部分など各々違うと思うので、主観的な言い回しが多くなりますが予めご了承下さい。
先ず、自分が惹かれるのは「無駄のなさ」。
素材や構造を知り抜いていることで生まれるデザインは非常に実用的で見栄えだけを重視した装飾は見られません。
勿論、装飾が無いわけではないのですが、素材や構造に無理をかけない様にしておりますので作りは非常に堅牢。
受け手が装飾的という感想を持ったとしても、構造的な意味のある部分だったりするんです。
このような物作りは一流の家具職人でもあったウェグナー氏だからこそ実現したものだと言えますよね。
派手なデザインではなく、素材の美しさを活かした機能美。
自然にあらわれる美しさこそ彼の作品の魅力だと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、そんな魅力を感じさせてくれる椅子たちのご紹介です。
Carl Hansen & Son CH54
“カールハンセン & サン / Carl Hansen & Son ”のフットスツール「CH54」
CH54は1966年のデザイン。
フレーム及びシート部には優美な曲線のデザイン。
線の細い印象はありませんが、決して重苦しさを感じさせないバランス感覚の良さを楽しませてくれます。
シンプルで安定感のある作りとなりますので、シーンを選ばずお使い頂ける名作と言えるでしょう。
GETAMA GE260
“ゲタマ / GETAMA ”のビンテージ イージーチェア「GE260」
GE260は1950年のデザイン。
ウェグナーの作品の中でも初期に近いモデルとなり、シャープな印象を受ける曲線が特徴的です。
フレームにはウォールナットを用いており、深みのある色合いと美しい杢目はチークやオークとは違った魅力を楽しませます。
全体的に線の細い印象ではありますが安定性は高く、柔らかなクッションとシートの傾斜も相まって、着座の際は心地よい寛ぎの姿勢を実現。
また、アームとシートを繋ぐ、真鍮金具の表情も素晴らしく、ミッドセンチュリーモダンらしい雰囲気の1脚です。
以上です。
どちらも自然なままで本能から美しいと思わせてくれる椅子となります。
どちらもimption初の入荷となり、流通量の少なさからあまりお見かけ出来ないかと思います。
是非この機会に名作椅子との暮らしを始めてみて下さい。