松本民芸家具 ミズメザクラ無垢材 6段 チェスト

由緒ある品や高価なものではなく、庶民の生活に根付いた『ありふれた物』が持つ機能美や造形美にフォーカスすることで、内需の拡大や製造技術の継承を推し進めた運動を『民藝運動』と呼びます。 それまで当たり前のように使われてきた日用品にこそ本質的な美しさが存在する、と提唱し、ものを大切に使い続けることの重要性を改めて提示したのは、現代のエコロジー志向の先駆けとも言えます。 本日ご紹介するのは、日本の民藝運動を語る上で欠かす事の出来ないほど重要な役割を果たした“松本民芸家具”のチェストになります。

普段使いのものが持つ美しさ

>>この商品の詳細を確認する 英国や李朝のデザインを柔軟に取り入れ、それを日本の木材、日本の職人による技術で、一般庶民が使う家具を作る。これこそが松本民芸の大きな功績だと思います。 戦後になって海外の文化が入ってくるようになると、洋風の建物が増え、一般家庭の住宅も和洋折衷になっていきました。和家具に用いられる木材を使った洋家具である、松本民芸の家具が喜ばれたのは想像に難くないですよね。 >>この商品の詳細を確認する さて、こちらは直線的なシルエットで実直な印象を受ける、ミズメザクラ無垢材を用いて造られた6段チェストです。 ミズメザクラは本州、四国、九州などに広く分布し、日本では古くから弓などに加工されることが多く、その剛性と狂いの少なさから家具の素材としては非常に優秀な木材です。 >>この商品の詳細を確認する しかし、家具に使えるほどの大きな木材の入手が難しく、またその剛性ゆえ、熟練の家具職人でないと加工は困難という側面もあります。それでもミズメザクラにこだわって使い続けるのは、何代にも渡って長く使い続けられる丈夫な家具を作りたいという理念からだと思います。 >>この商品の詳細を確認する ミズメザクラ独特の『虎班(トラフ)』という杢目にも替えの利かない美しさがございます。生育環境によって杢目が変わるのはどんな木材にも言える事ですが、ミズメザクラの場合はその名の通り虎の模様のような野性的な杢目が現れることがあり、それが松本民芸の家具をいっそう印象的なものにしている気がします。 >>この商品の詳細を確認する 造り自体は非常にシンプルにまとまっていて、遊びが無く実直そのもの。普段使いのものが持つ『用の美』を具現化したかのよう。 使い勝手といたしましては一人から二人分の洋服の収納に適しているサイズと言えます。 >>この商品の詳細を確認する 和室、洋室どちらに置いても映えるのが松本民芸の良いところ。一緒にレイアウトするアイテムによって、お部屋の印象をガラッと変えることもできると思います。サイズも大きすぎず、比較的取り入れやすいのではないでしょうか。派手に見せびらかすのではなく、ありのままの美しさを放つ素敵なチェストです。この機会にご検討下さいませ。