Tendo
M-0561 easy chair
大工や建具の職人が集まり、戦後の山形県旧天童市にて家具建具工業組合が結成されたところから始まった天童木工。
人々の記憶に残る名プロダクトを手掛け、職人技と最新技術を駆使し今尚多くの名作を輩出し続けています。
本日はそんな歴史ある天童木工から名作と呼ばれるイージーチェアをご紹介させていただきます。
日本と北欧の融合
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デザインを手掛けたのは、スウェディッシュモダンデザインを代表する建築家「ブルーノ・マットソン / Bruno Mathsson」。
天童木工が初めて契約した外国人デザイナーです。
同氏は母国スウェーデンで5代続く家具工場の息子として生まれ、幼い頃より家具職人やデザイナーとしての修行を積んできました。
スカンジナビアデザイン賞受賞やスウェーデン政府からプロフェッサーの称号を受ける等、輝かしい功績を持ちます。
そんなブルーノマットソンと天童木工が共同で手掛けた名プロダクト「M-0561」イージーチェア。
特徴はたっぷりと部厚いクッションが採用されていながらも軽やかな雰囲気を放つ点。
軽やかで流れる様なフレームがクッションの存在感を中和し、見事に完結しています。
この繊細なフレームは天童木工が得意とする成形合板の技術を十分に用いた箇所。
まるで最初からこの形をしていたのではないかと思える程自然な曲線です。
脚の連結部は組木を基にしたようなデザインで、全体のアクセントにもなっています。
フレームをキャンバスの張地で包む事により、低重心でハンモックの様な包み込まれるような座り心地を実現。
「椅子に座る」ではなく「椅子に入り込む」ことを目指し、人間工学による身体にもっとも楽なシルエットを追及し続けたマットソンならではの考えが伺えます。
床を傷めないよう考案された畳み擦りと呼ばれる脚部。
安定した構造の為、フレームを細くする事が可能となり見た目以上の軽さも実現しています。
1974年に初めて日本を訪れたマットソンは、日本の生活様式に触れ畳と日本人の体型に合う椅子をデザインするために訪れたのが天童木工でした。
北欧が生みだす流麗なデザインと、それを再現する天童木工の高い技術の融合にて実現した一脚。
見た目の美しさと圧倒的な座り心地の両方を叶えた名作です。