天童木工
ブックチェア
本日は、日本のデザイン史に残る一脚。デザイナー“水之江忠臣”により手掛けられたダイニングチェア、通称『ブックチェア』のご紹介です。
「デザイナーは一生にひとつ、本当に良いものが残せたらそれでいい」彼の哲学が感じられる名品になります。
ぜひ最後までお付き合い下さい!
色褪せることのないモノとして良さ
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寡作なデザイナーと呼ばれた水之江忠臣は、数多くの作品を手掛けるのではなく、ひとつの作品に何度も改良を重ねてより優れた家具を生み出すことを目指しました。
本日ご紹介するダイニングチェアも代表されるひとつ。現在の形に至るまで100回以上にも渡る改良が行われました。
そんなチェアの始まりは、1954年のこと神奈川県立図書館の閲覧用の椅子として誕生。後に家庭用のダイニングセットとしてダイニングテーブルも追加され、天童木工のラインナップに加わることになります。
こちらは、X字の旧ロゴから見るに70年代のビンテージ物。やはり現行モデルと形が若干異なるのが分かります。
背もたれ及び座面にチーク突板、フレームにビーチ材を使用した2種の材のコンビネーション。チークモデルはビンテージでしか手に入らなく、探していたファンの方も多いのではないでしょうか。
杢目の美しさもさることながら、深みを増した色合いがビンテージの魅力を際立てる逸品になります。
背もたれは、程よくアールを描き姿勢を正してくれる絶妙な角度。後ろにかけて張り出しが少なく、テーブルに差した際も収まりが良いことからダイニングやリビングの空間をスッキリと見せる事が可能です。
3次曲面による座面は、前後左右を繊細な曲線で形作られ、身体のラインに沿ったフォルムは長時間の着座でも疲れを感じさせません。
41cmの座面高も日本人の体型にマッチしており、老若男女問わずお使い頂けます。
年々稀少性や人気を増す一方のジャパンビンテージ家具。ブックチェアも数年前に比べ見る機会もかなり減ってきました。
北欧ビンテージやUSミッドセンチュリーの家具とも相性が良く、既存のコーディネートにも馴染みやすいオススメの一台です。
いかがでしたか?
彼の哲学が込められた不朽の名作。
次から次へと目新しいこの時代に、誕生から60年以上経った今でも変わらず生き続けるモノとしての良さ。この機会に触れてみてはいかがでしょうか。
こちらのアイテムは学芸大学店にてお取り扱いがございます。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。