Vitra.
Elephant Stool
民藝運動の流れを継ぎ、カトラリー類から家具までと様々な分野で用の美を追求し、ジャパニーズモダンデザインを語る上で欠かせない存在である柳宗理。
今回は、数々の名作を生み出した同氏のデザインによる『エレファントスツール Elephant Stool』を紹介致します。
デザインは海を越えて
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それがこちら。
無駄を削ぎ落しながらも、コロンとした愛嬌のあるデザイン。軽量で持ち運びし易く、そして屋内外問わずどこでも使える気楽さ。これらが販売開始から半世紀以上経っても衰えない人気の理由です。
その名声は日本国内に留まらず、世界中のモダンデザインが集まる世界屈指の美術館であるMoma(ニューヨーク近代美術館)では「永久収蔵品」にも選定された、世界的な名作家具です。
1954年、柳が自身のアトリエでの工作用椅子としてデザインしたのがこのスツールのはじまり。
1956年、それを商品として初めて販売したのがコトブキです。
コトブキでの生産終了からしばらくして、2000年頃にはイギリスのハビタがライセンスを受け復刻を製造開始。
そして2004年から現在に至るまで現行品を販売しているのはスイスのヴィトラとなっています。
世界中を飛び回っていますね。歴史を見てみると、国境を越えて愛され続けているスツールだという事が良く分かります。
上記の3つのメーカーで製造・販売されるにあたり、素材やサイズの若干の変更はありましたが、基本的な形は変わりません。
今回の入荷は現行で販売のある、ヴィトラのポリプロピレン製のもの。ハビタで製造されていた頃まではシェルチェアでお馴染みFRP(繊維強化プラスチック)が使われていましたが、ヴィトラの代になって、環境に優しく耐久性の高いポリプロピレンが採用され始めました。
一般的なスツールより幅が広く、外側に開いた脚のおかげで安定感は抜群。座面にはくぼみが設けられており、フィット感のある快適な座り心地です。
スツールとして以外にもちょっとしたサイドテーブルの様にしてもお使い頂けます。シンプルな形だからこそのこの汎用性の高さ。
また、素材の特性上お部屋意外の場所での使用も問題なし。軽くて耐食性があるので外に持ち出してアウトドアチェアとして、またお風呂の椅子として使っても良いかもしれません。他にもまだまだ使い道がありそうです。
いかがでしたか?
誕生から半世紀以上経っても全く古さを感じさせない、柳宗理デザインの凄みを味わえる名作の紹介でした。
是非この機会にお部屋に取り入れてみてください。