vitra
Alcove Cabin Highback Two-Seater
秘密基地とか雪で作ったカマクラとか、狭いところが子供の頃から好きで今でもそれは変わりません。
守られてる感じがしてなんか安心するんですよねぇ。
というのもあって、エッグチェアとかボールチェアとかああいったパーソナルな空間が簡単に出来る椅子にいつも魅力を感じてしまいます。
さて、本日ご紹介するのはパーソナルスペース作りにうってつけの一台。その名も"Alcove Cabin Highback (アルコーヴキャビン ハイバック)"です。
小さなプライベート空間
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スイスの老舗家具メーカーVitra社より販売されている"Alcove (アルコーヴ)"シリーズは、通常のソファから今回ご紹介するようなボックスタイプまで幅広い展開がされている人気シリーズ。
デザインを手掛けたのは、最近よく目にする気鋭のデザイナー『ロナン&エルワン・ブルレック』。
デザイナーとしては珍しくフランス人の兄弟で活動しており、最近では日本の飛騨産業からもユニークな椅子を発表する等世界中にその活躍を広げています。
このアルコーヴシリーズは『部屋の中に部屋をつくる』のコンセプトのもとVitraとの協働の末、2006年に誕生。
初代iphoneが生まれ人々のコミュニケーションのあり方が大きく動いた2007年にはその存在感を示し、現代オフィスに設置する家具の代表格として広く認知されるようになりました。
今回入荷したものはコンセプト通り1台でパネルに囲われた空間を作り出せる、アルコーブの中でも大き目の一品"Alcove Cabin Highback (アルコーヴキャビン ハイバック)"。
シリーズの特徴でもあるキルティングパネルはクッション材を布地で覆ったものが使用されており高い吸音効果を持つ為、周りの騒音をシャットアウト。実際に座ると落ち着いて作業が出来る空間である事が肌で感じられます。
高さ137cmのハイバックタイプとなりますので、周囲の視線も気になりません。
個室のような半プライベート空間。
沈み込み過ぎない反発力のあるシートは集中力を継続させる程よい緊張感をもたらしますが、背もたれにクッションが備わっているのでリラックスしたいタイミングには、身体を背中に預ける事でゆったりと寛ぐことも可能です。
この背クッション1つはシートの奥行と同じサイズなので、枕にする事も出来ます。身体を横にする事も出来るとはなんて素敵でございましょう・・・。
付属のテーブルを使用し4人程度の休憩室、ミーティングスペースとしても活用頂けます。
外側には美しいクロームメッキの施されたフレーム。
周囲を囲うこのフレームはそれぞれ脚部へと続き、不思議な浮遊感を演出。脚がある事で抜け感が生じ大型家具特有の圧迫感を軽減すると共に美しい見た目を生み出すことに成功しています。
また、パネルを繋ぐしっかりとしたジッパーもさり気ないアクセントとしてデザインの一部に組み込まれています。
このジッパーを見ても分かる通り、アルコーブシリーズはフレームとパネルにそれぞれ分解する事が出来ます。
今回の入荷にあたり説明書の無い状態で組み立てを行いましたが、2名で十分組み立てられましたので設置のハードルは然程高くないかと思います。
気を付けるべきは二つのシートを繋ぐ棒状のフレームの一部。
先のパネルを最初に取り付けてしまうと後からこの部分を差すことが出来ないので注意が必要でございます。
今回まんまとその罠にかかり、完成してからバラす羽目になりました・・・!(泣)
プライバシーに特段気を遣う時代のニーズに合わせて進化を続けたアルコーヴは、発表当時より更に必要とさる存在となったのではないかと思います。
優れたデザインと実用性を併せ持つアルコーヴ。家が広かったら自宅に欲しいとさえ思わせる心地良さでございました。
現代的なオフィス空間の構築に是非とも活用頂きたいと思います。