METROCS
F031
書斎作りをしていると追求したくなってしまうこと。
例えばそれは「この書斎に必要な機能は何なのか」だったり「この空間に対して この家具は根本的にどのような存在なのか」だったり。
特にデスクは一つのお部屋にいくつも置けない重要な家具として、慎重に選ばれる方も多いのではないかと思います。
本日ご紹介させて頂くのはフレンチモダンの名作デスク。是非ご覧になっていってください。
「小さな建築」。
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それぞれの暮らしに合わせるように、多様なデザイン、多様な機能性が生み出されたデスクの世界。
そんな中改めて気づかされるのは、選んだデスクのデザイン・機能性がこれからの生活に大きく影響していくという事実ではないでしょうか。
こちら「F031デスク」は、1953年の発表から実に70年の月日を経た今も尚、その機能美が高く評価されている名作デスクです。
異なる素材が織りなすコントラストの美しさ、そして各機能を担うエリアが独自のリズムで一体となった姿は、このデスクが空間に対して与えてくれる要素をそのまま具現化したかのよう。
デザインを手掛けたのは "ピエール・ポラン Pierre Paulin"氏。
後に"Ribbon Chair"や"Tongue Chair" 等の傑作チェアを世に生み出すフランスを代表するプロダクトデザイナーとして知られており「椅子に脚は必要か」といった斬新な発想の持ち主であるこでも有名です。
「F031デスク」はポラン氏が様々な家具を手掛けた中でも初期の作品と言われています。
当時製作を手掛けたのはドイツの名門家具メーカー"トーネット Thonet"でした。
更にポラン氏自身がメーカーにデザインを持ち込んだ事で製品化していたとのこと。
後にも先にもそういった作品はこのF031だけなのだそうです。
一切の無駄を省かれた単体としての美しさも去ることながら、特筆すべきは書斎用品との相性の良さです。
本やペン等の筆記用具は勿論、ラップトップ、デスクトップパソコンやプリンターまで。
どのようなものを置いたとしても、このデスクには"此処の空いているスペースはこうやって使いたい"と一目で次のビジョンを見せてくれる鮮明さがあります。
ゆったりとした2杯の引き出しに加え足回りがスッキリしている点も大変機能的で、70年も前にデザインされたものだとは思えません。
F031はまさに、書斎の基盤を作る"小さな建築"と呼べるのではないでしょうか。
こちらは2003年から復刻された一点となっており、その製作には高いクラフトマンシップを誇る日本の職人技術も携わっています。
その高い完成度に、ポラン氏も「パーフェクト」と太鼓判を押したそうです。
一時は幻の名作とまで言われた一点。
その魅力を、是非お使いの書斎にも取り入れてみてください。