maruni
HIROSHIMA
永く使う為には家具その物が丈夫に、丁寧に作られる必要があります。
そうして現代に残った家具の中でも一際物作りへの想いが込められたものだけがビンテージ家具になりえる。
今日まで受け継がれる家具を残しながらも、今なお木工と向き合い続ける家具メーカーが日本にあります。
使い手の生活に溶け込み、100年後も定番として愛される家具を作るマルニ木工。
名作、HIROSHIMAのチェアをご紹介させて頂きます。
世界の定番
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1928年に広島県宮島にて創業したマルニ木工。
厳島神社で有名な創業地域は古くから神社の造営や修繕、木材集積で発展してきた地域であった為、多くの優れた職人工が育まれる場所でもありました。
その後、当時としては技術難度の高い木材の曲げ技術を確立。
木材の乾燥技術や高度な木工加工技術を叶え「技術のマルニ」と称されるほどになります。
「工芸の工業化」をモットーに当時ではほとんど行われていなかった分業による一貫生産は木工家具業界に新しい風を吹かせました。
それまで家内手工業が主であった家具生産に革新を起こしたマルニ木工は大きく生産量を伸ばし、業界の旗手となります。
情熱を持ち作られる家具は言葉の壁をも越え、なんと米アップルの新本社に数千脚を納品することに。
暗く閉鎖的なイメージだったという「HIROSHIMA」は平和の象徴として海を渡ったのです。
「家具は工芸品だ。椅子ならばそれに座る人が美しく見えるような椅子を作らなければならない。」
創業当時によく言われたというマルニ木工のこの言葉は今日のマルニ木工の家具に強く残っています。
使い手だけでなく、使い手の生活そのものを豊かにする力を持つ家具は類を見ません。
今回入荷したのはアームレスタイプのダイニングチェア。
極限にまで削ぎ落されたシンプルなデザインに素材本来の風合い。
デザインを手掛けた深澤直人氏の意匠を十分に形にしています。
なめらかな曲面とつなぎ目を感じさせない丁寧な手仕事がやわらかさとシャープさ、座り心地の良さはこの特別なタッグだからこそなし得た業。
日本から世界の定番を。
世界に誇る名シリーズです。