porada
ANXIE dining chair
世の中にある人工物には、自然にあるものを参考にデザインされたものがあります。
鳥と新幹線、カタツムリと外壁といったように、自然とは程遠そうなものでも参考にされているみたいです。
普段何となく座っている椅子も、何か自然物をデザイン元にしているのかもしれないですね。
少し本題に持っていくには無理矢理かもしれないですが、今回はまるで自然界に生きているのではないかと思うような椅子が入荷いたしました。
生きている家具
イタリア北部ブリアンツァ地方にて1948年に創業した家具メーカー『 ポラダ / PORADA 』。
「ポラダの森」と言われる森林を自社で管理するほど木材へのこだわりがあり、木材の調達から自社で行う稀有な家具ブランドとしてその地位を確立させました。
それゆえに" 世界で最も美しい木の家具 "と呼ばれるほどです。
そんな同ブランドの『 アンクシー ANXIE ダイニングチェア 』のご紹介です。
無垢材フレームは所々厚みが変わり、また角の無い滑らかな丸みに削られている為、本物の植物の様な躍動感のあるシルエットになっているのが魅力的。
独特な流線型は、「自然にも人体にも直線はない」というポラダのコンセプトが詰まっているように感じられます。
今にも動き出しそうな躍動感がありますね...。
フレームにはチェリー無垢材を使用。
滑らかな肌触りが特徴的で、落ち着きのある杢目によってルックスの魅力を惹きたててくれます。
色味は、自然と生活空間に溶け込み、上品さを感じられる赤みを帯びたブラウン色です。
デザインが効きすぎると、やや快適性が軽んじられているのではないかという心配も無用です。
曲面構造になっているシートは、着座の際に僅かにしなる背もたれと、絶妙な傾斜と滑らかなフォルムの座面が、優しく身体を受け止めてくれます。
また、ウレタンにファブリックの張地が使用されており、快適な座り心地です。
何の生き物を参考にしたのかは正直分からないですが、こんなにも生き生きとしている椅子は本当に一つの生命体の様です。
全角度から見ても美しく、モダンな空間はもちろん、北欧やレトロなテイストでも上手く活きる逸品になります。