FLOS
FLOS FRISBI Pendant light
イタリアを代表するデザイナー”アキッレ・カステリオー二”。アルコランプやメッザドロスツールなど有名なプロダクトをいくつも手掛けています。
僕はこの前、同氏のコクーンペンダントライトが欲しいと思い立って、ビンテージ品を探していましたが、全然買える値段じゃありませんでした。
どうしても欲しいのでいつか現行品を頑張って買おうと思います。
本日は同氏がデザインした”FRISBI HOME ペンダントライト”のご紹介です。
みんなきっと欲しくなる照明
「ディーノ・ガヴィーナ」や「カステリーニ兄弟」らが中心となり、1962年に設立されたイタリアを代表する照明ブランド”フロス”。
これまでに世界の名だたるデザイナーとコラボし、機能的で見るひとの目を楽しませる斬新なデザインから、世界中で愛されています。
”FRISBI HOME ペンダントライト”は1978年にデザインされました。
デザインを手掛けたのはイタリアデザイン界の巨匠アキッレ・カスティリオーニ。
1918年、ミラノ出身のデザイナーで、コンパッソ・ドーロ賞の他数々のデザイン賞を受賞している、イタリアにおける革新的工業デザインの先駆者です。
”アキッレ&ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ”の兄弟名義でのデザインユニットも有名で、様々な名作が兄弟名義で発表されています。
兄ピエル・ジャコモ・カスティリオーニの死によって、1968年にユニットは解散することになりますが、元々はカスティリオーニ家長男のリヴィオを含めた3兄弟のユニットでした。兄は1950年に独立したそう。
細い糸に吊られている薄い円盤と、その上部に位置するドーム型のシェードとパンチングメッシュのソケット。その造形はなんだかモビール作品のよう。
独創的ですが、実用性を追求して生まれたデザインで、随所に機能的な構造を持っています。
まずはアイコニックなシェード部分。
直径60cmもの乳白色のシェードを通過することによって弱められた優しい光はお部屋を均一に照らし、上方向に反射する光は天井をムード良く照らしてくれます。
シェード中央の穴を通過する強い光はスポットライトのように真下の対象物をパッと明るく照射。3つの異なる光を放ってくれる画期的な照明です。
続いては光源を覆うシェードとパンチングメッシュのソケット部分。
ドーム型のシェードで光源を覆うことで、余計な光が漏れない設計。内側にホワイト塗装をすることでグレアを抑え、外側は鏡面仕上げをすることで周囲を映して同化してくれます。
また、ソケット部分のパンチングメッシュのスチールは電球の熱を外に逃がすという役割を担っています。
いかがだったでしょうか?
冒頭で、コクーンランプが欲しいと言っていましたが、ブログを書いてる最中に”FRISBI HOME ペンダントライト”も欲しくなってきました。
デザインされててから50年近く経った今見ても斬新で、近未来を感じさせるルックス。また、このルックスが機能性から生まれたというのが驚きです。
機能もデザイン性も備わった”FRISBI HOME ペンダントライト”のご紹介でした。