Fritz Hansen
TABLE SERIES D438
静かすぎて、耳鳴りが聞こる。そんな経験がありませんか。
2001年宇宙の旅に出てくるモノリスも、もし目の前にあったならば、そんな音が絶えず聞こえてくるのではないでしょうか。
さて、本日はそんな静かなはずなのに、雄弁で、どこか未来的なテーブル、Fritz HansenのTable Seriesより、D438を紹介します。
静寂、残響、モノリス

本日紹介する、Fritz Hansen, D438。
スーパー円テーブルや、ス-パー楕円で知られる同社のテーブルシリーズの一つです。
デザイナーは、ピート・ハイン、ブルーノ・マットソン、アルネ・ヤコブセンの3名。
数学者でも知られるピート・ハインが携わったことから、こちらのプロダクトからも、洗練された数学的美しさを感じます。


脚部には、サテン仕上げによってアルミニウムの質感をそのまま生かした、シェーカーベースが採用されています。
このテーブルを側面から眺めると、視界に入るのはほとんどアルミニウムだけ。
そこから、視点を少し上にずらしてみると、余白を大きく残したミニマルな脚部の上に薄く広がる白い天板が浮かぶように乗っていることが分かります。
鈍く銀色に光るアルミニウムと、無機質な白い天板。そのコントラストはまるで月面に降り立つ宇宙船のよう。

「形は機能に従う」とは、アメリカの建築家、ルイス・サリヴァンの言葉。
装飾を排した合理的な造りからは、近代的な数学、工業技術を取り入れた合理的な美しさと、人間的なスケールに基づく北欧デザインの美学、その両方を感じ取ることができます。
角はあえて残した直線的でモダンなデザイン。
スーパー円テーブルとは異なる、とても平凡な長方形と機械的な脚部を合わせたデザインが非常に個性的な印象を生み出しています。

幅160cm、奥行80cmというサイズは、ダイニングテーブルとしてはもちろん、ワークテーブルやミーティングテーブルとしても使いやすいサイズ感。
サテン仕上げによってギラつかず、近未来的でありながら落ち着いた佇まいは、お部屋の雰囲気を決定付ける存在感がありながらも、合わせる家具のスタイルを受け止める懐の深さがあります。

白い天板、銀色のアルミニウム、機械的な脚部。テーブルの最小単位で構成された姿は驚くほど寡黙です。
静かすぎて、耳鳴りが聞こえる。
このテーブルを眺めていても、そんな耳鳴りが聞こえてくる気がします。

寡黙すぎて、雄弁。不思議と目が離せない存在感。
このテーブルはお部屋に置くだけで、空間の中に一つの強い輪郭が生まれます。
お部屋の印象がぼやけてしまう。集中できる空間が欲しい。
そんな方にぴったりの1台です。































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