French Vintage
Model Stand
ビンテージやアンティークでたまに見かける何か特定の職業や作業のための家具や道具。
もともと使途が限定されていることもあり今となっては本来の使い方ができないものも多いのですが、なぜか惹かれてしまいます。
当時は重宝したに違いないアナログの時代の産物。どう使おうかと考えるのも楽しいものです。
さて、どう使いましょう。
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中でも、パン屋さんの什器や菓子型などの製菓グッズ、大工さんが使っていたノミやカンナ、学校の机や椅子などは比較的見かける専門アイテム。
でもなぜか美術用品って意外に出回っていない気がします。あるのはイーゼルくらいでしょうか。古代からいつの時代にも絵画の文化はあったはずなのに、なんとも不思議です。
ただ、筆もパレットも消耗品。もしかすると、絵画で使う道具はほとんどが長く使うことや受け継ぐことを前提に作られていないのかもしれません。
だからこそ今回のビンテージのモチーフスタンドはけっこう希少なアイテムだったりします。
一見スツールのような出で立ちですが、こちらはデッサンで描く対象物を置くためのモデル台。石膏の胸像やフルーツの盛り合わせなんて載せていたのでしょう。
支柱に穴があいているので本当は高さの調整も可能だったようですが、そのままでも高さは110cmと高めの設計。これなら少し離れた場所からでもよく見えます。
さらに、どの角度からも見ることができるように2重になった上天板が360度回転する仕組みになっています。
学校で使われていたのか、アトリエで使われていたのか。使い込まれた味わい深さが、枯れた木味やペンキ痕からひしひしと伝わってきます。
この経年が作り出したシャビーな佇まいをぜひインテリアとして取り入れたい。ビンテージ好きの皆さんなら、きっとそう思うはず。
グリーンを飾る台にしたり、立ち飲みスタイルの簡易テーブルにしたり。もちろん、絵描きが趣味という方にはそのままデッサン用のスタンドとして使うのもおすすめです。
意図したものかはたまた偶然か、丸と四角と三角を組み合わせた造形にもアーティスティックなセンスを感じられる美術用品。
しかもところどころにフランス語の新聞のような紙が貼られたり挟まっていたりして、もう見れば見るほどそそられます。
もともと用途が決まったアイテムではあるけれど、どう使うかはアイデア次第。
現代ではこんな風に使うんだよ、と当時の人が思いも寄らなかった使い方を見つけたくなる1台です。