France antique
Painted Cabinet
ビンテージやアンティークの家具には、デザイン性や機能性以上の不思議な魅力が宿ります。
フランスの古家具は特にそう。
自然に風化していった雰囲気などはそのままに、最低限の手入れをし永く使い続けてきた古道具(ブロカント)。
その家具を見ているだけで、歩んできた歴史や風景を想像してしまうのも魅力の一つ。
この家具、何に使われてたんだろう?どんな人たちが触れてきたんだろう?
っていうか、そもそもどういう経緯で日本に渡ってきたんだ??なんて。
なんだか心がほっこりとして、ず~っと見てても飽きないですよね。
本日紹介する家具にも、そんな不思議な魅力が詰まっています。
物語と共にあるフランスアンティーク
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フレンチアンティークらしい装飾がふんだんに散りばめられたこちらのキャビネット。
各所に施されたオシャレなモールディングがエレガントな雰囲気を醸し出していますね。
無垢材にハンドペイントが施されたシャビーシックな雰囲気は、フランスアンティークならでは。
経年によってヤレたようなグレーペイントでシャビーシックな雰囲気が魅力的ですよね。
モールディング装飾はホワイトペイントで縁取られ、輪郭の美しさを際立たせています。
自分たちで何度も塗りなおしたようなハケムラは、永く大事に使用されてきた事を物語っています。
経年によって所々ペイントが剥がれ、下地の木が見えるエイジング感。
こうしたダメージですら味わい深い装飾のひとつに昇華されていますね。
そして、何より目を惹くのが後年にアーチ状のガラスに施されたゴールドとブラックの可愛らしいサインペイント。
店頭で保管している期間に実物をみたお客様も、このサインペイントに興味深々でした。
その中でも一際注目を集めたのが、フランス・パリにある有名カフェの“Café de Flore カフェ・ド・フローラ”のペイント!
っと思ったのですが、調べていくうちにどうやら違うことが発覚。
このペイントで記されたカフェの背景は謎のままですが、その背景を想像するのも楽しみのひとつ。
中央には、フランスの有名ワインメゾンの名前がペイントされています。
世界で有数の優れた赤ワインのメゾンや、シャンパンメゾンの名前。
この家具を使っていたのは、カフェだったのかな?
日中はカフェを経営して、夜はワインやシャンパンなどをふるまっていたのかな?なんて、妄想がはかどります。
その下には、「Paris」「9 rue des fleurs」とフランスの住所が記されています。
ここで経営していたのか?なんて思いながら、マップで検索してみました。
するとそこは閑静な住宅街。う~ん。謎が謎を呼ぶ。
生活を共にしてきた人々。この家具がたどった物語。
考えれば考えるだけこの家具が好きになっていく。不思議ですね。。。
おっといけない!
妄想ばかりが膨らんで、家具としての魅力に触れるのを忘れてしまうところでした!
それではアーチ状の扉を開けてみましょう。内部にもグレーのペイントが施されています。
縁の部分が白くペイントされた2枚の棚板には何を飾ろう?
発色の良い物は勿論、同化しやすいホワイトの食器や小物を飾っても、とても良く見せてくれます。
ガラスのサインペイントが、飾ったものをさらに引き立ててくれるので、飾り立てるのがすごく楽しいですね。
下段には両開き戸の収納。
扉にはハンドルが付いておらず、真鍮製の鍵を差し込むと、そのまま取手の役割を果たします。
2本ある鍵の形状が、それぞれ違うのも可愛らしいですよね。
内部は無塗装。ナチュラルな色味の無垢材があらわになっています。
外部のグレーペイントとのコントラストが良い!敢えて開けっ放しにしてても良さそうですね!
ちなみに、両開き扉にはフランス丁番という金物を使用しているので、扉を持ち上げるだけで簡単に外すことができる仕様となっています。
なので、前述したような使い方をしたい方は取り外して使ってみてください!
さて、フランスアンティークのキャビネットはいかがだったでしょうか?
今回のブログ、ほとんどが私の妄想を披露する回となってしまいましたが、魅力は伝わりましたでしょうか?(笑)
やや大型の家具となりますが、取り入れると使いやすくインテリアのテイスト作りもこなすお洒落なキャビネット。
ホームユースは勿論、ショップ什器としての活用もおススメの逸品となっております。
こんなに雰囲気の良いアイテムは中々入荷しないので、お探しだった方はこの機会をお見逃しなく!