Frank Lloyd Wright
TALIESIN 2
椅子やテーブルは人の体や動きを支える必要があるため、ある程度の基本構造は似通っていますが、照明はどうでしょう。
周りを照らす、空間を明るくする本質さえブレなければ、どんなデザインも試す余地のある分野が照明器具。多くの建築家やデザイナーが挑戦してきた照明デザインは、時に単なる"灯り"を超え、芸術作品として我々の目を楽しませてくれます。
本日は名作照明の代表格とも言えるアイテムのご紹介です。
光の建造物
>>この商品の詳細を確認する
近代建築に大きな影響を与えた名建築家"フランク・ロイド・ライト Frank Lloyd Wright"。
本国アメリカの建築のみならず、『帝国ホテル新館』や『自由学園明日館』も手掛けるなど、日本とも縁が深いことから、何となく名前は知っているという方も多いのではないでしょうか。
こちらの"タリアセン TALIESIN"はライトの自邸であり仕事場であり、建築の専門学校も兼ねていた同名の建物で使うことを想定してデザインされました。
ブロックとプレートが交互に折り重なって構成される特徴的な外観は、一度見たら忘れがたいインパクトがあると同時に、抑制された美しさも感じられます。
ライトの名を世に知らしめた建築様式である"プレーリースタイル"は、水平なストレートラインに高さを抑えた外観が特徴で、滝の上に建てられた有名な『落水荘』がそうであったように、庇のように突き出た構造を好んで用いていました。
タリアセンもまた、ライトの建築に共通する水平のラインを基調にしたデザイン。
赤みがかったチェリー材に光が反射し、拡散されることで本体もイルミネーションのようにライトアップされる様は本当に見事ですね。
複雑な光のレイヤーが重なり、空間をアーティスティックに演出します。
建築的と言うとやや小難しい印象ですが、木製のブロックは誰もが幼少期に触れた積み木のようで、不思議と親しみやすさも感じられます。
ペイントされた部分はチェロキーレッドというライトのお気に入りカラー。もともとは自邸用ということもあり、本当に好きなものを作った、ということなのでしょうね。
フランク・ロイド・ライト財団の全面的なバックアップのもと、"ヤマギワ yamagiwa"が当時の図面や現地調査など、細部までオリジナルに忠実に復刻したモデルとなります。
入荷は稀なうえ、即ソールドアウトとなるタリアセン。所有する喜びのある一台かと思いますので、この機会にぜひご検討下さい。