vintage
baker's rack
お好きなパンはございますか。
クロワッサン、フランスパン、メロンパン、カレーパンetc…
8000年〜6000年ほど前、古代メソポタミアでは、小麦粉を水でこね、焼いただけのものを食べていました。これが
パンの原形とされています。
この原型が時代と共に派生し、現在ではパンの種類は5000~6000種と言われるほど、多くのパンが生まれました。
ただ、生まれたのは美味しいパンだけではありません。
美味しいパンを作る為に工夫を凝らし特別な什器も生まれました。今回はその特別な逸品をご紹介します。
ちなみに私が好きなパンはローソンのメロンパンです。
baker's rack
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パンを作る過程には”焼く”という工程があります。
その出来上がったパンを美味しく安全に頂く為には、冷まさなければなりません。
そこで作られたのが、この木製 ベーカーズラック。
パン屋さんが焼きあがったパンを冷ますために使用していたラックです。
詳細は不明ですが、おそらく1900年代初頭にはすでにフランスで使われていたそうな。
木のバー1本1本にパンを置いていたことによる”しなり”を感じさせます。
このしなりはしっかりと使い込まれてきた物語性を表すもの。
経年によるやれ感と使い込まれた無垢の木の質感が高いインテリア性を生み出しています。
割れやそれを支える剥き出しの支え木も古材特有の表情。
いい風合いを醸し出しています。
ベーカーズラック特有のデザイン。
円盤型キャスターが斜めに着地しているのです。
他にはない独特の存在感は空間のアクセントになってくれそう。
また、パンを冷ましながらそのままお客さんの所まで陳列できる手軽さを考えてキャスターが付けられたそうです。
冷ますと陳列、そしてインテリア性の共存、です。
ただ現実問題、金属製のしっかりとしたベーカーズラックが流通している現代。
パン屋さんがこの古びた木製ラックを使用するとは思えないのです(主観)。
となると、私個人としてはパン屋さんに限らず、ご自宅使いや店舗什器として迎えて頂きたいと考えております。
オープンシェルフデザインなので、洋服やタオルを畳んで置くと非常に絵になるでしょう。
ただ、古材のビンテージアイテムなので耐久性には注意が必要。
あまり重たい物は置かないようにしましょう。板を置くと多少なりとも強度が増しますので是非参考にしてみてください。
あと、金属製のキャスターなので、床を傷つけたくない場合はラグや絨毯等のご活用を。
利便性や効率を追い求めていく現代では、安価で丈夫で無機質なアイテムが主流。
消費社会においてユーズドアイテムはどんどん価値を落としていきます。
しかし、それに逆行するかのように価値を高めるビンテージアイテム。
経年でしか出せない表情は多くの人の心を惹きつけます。
実用性の低いアイテムには価値を見出せない方もいるかもしれません。
実用的ではないが「なんかかっこいい」、そういった心持ちで大切にして頂ける方に、私は届いてほしいと思っております。