Les Arcs Chair
1903年、パリに生まれ紳士服の裁断をしていた父と婦人服の仕立てをしていた母に育てられたCharlotte Perriand(シャルロット・ペリアン)。
弱冠24歳ながら自らのアトリエを構え家具を製作、作品が認められコルビュジェのアトリエに入所し後に20世紀を代表する建築家の1人になります。
本日はそんな彼女の名を多くの人が知ることのきっかけになった一つの椅子をご紹介致します。是非最後までお付き合いくださいませ。
選ばれた名作
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こちらが1967年にフランスに建設されたレザルク・スキーリゾート施設に設置されていたことから、「Les Arcs Chair レザルクチェア」と呼ばれているビンテージチェアです。
このリゾート施設の開発計画に参画したシャルロット氏がセレクトしたものとされています。
しなやかな曲線を描くスチール製のフレームに、本革をリベットで取り付けたレザルクチェア。無骨な素材を使いながらも上品さを感じさせる名デザイン。
てっきりシャルロット氏のデザインかと勘違いしそうですが、あくまでセレクトしただけなのです。
本作のデザイナーは未だに不明、その謎めいている感じがまた興味をそそりますよね。
現在ではリプロダクト品も生産されるレザルクチェアですが、今回入荷したのはビンテージ品。
ビンテージとはひとことに言っても、多く見られるものと比べるとリベットや革のベルトの数・位置が異なり、正確な年代は不明となります。
この経年によって深みを増したレザーは決して現行品には出せない風合いです。
遠くフランスのリゾートからどのような道を辿ってはるばるこの島国に来たのでしょうか。考えただけでも楽しいです。
頑丈なスチールフレームで構成されているので、ビンテージながらまだまだ現行のチェアにも負けない耐久性があります。
またスタッキングも可能な機能性も持ち合わせております。
いかがだったでしょうか。デザイナー不明にも関わらずここまで愛され、椅子そのものの魅力を世間に知らしめた名作椅子。
本日はCharlotte Perriand(シャルロット・ペリアン)に選ばれた「Les Arcs Chair レザルクチェア」のご紹介でした。