PACIFIC FURNITURE SERVICE
DH NIGHT TABLE
ビンテージのアイテムに惹かれるようになったきっかけは、アメリカでした。
made in USAの古着や靴、ポップな雑貨や食器。何が欲しいというわけでもなく何かいいものが見つかるかもという思いで、福生や横須賀などいろいろなお店に足を運んだものです。
特に入間にあるジョンソンタウンの住宅は可愛くて可愛くて、本当に住みたいとか思っていました。
技術とモダンの融合スタイル
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広いリビングダイニングに、白やブルーに塗られた壁。日本の住宅とはまるで違う間取りや天井の高さ。実際はお風呂や家電の取り付け、家賃などの現実問題を突き付けられ、憧れに終わった米軍ハウス。
もともと、戦後アメリカの占領下に置かれた日本で米軍の家族用住宅として建設されたのが、DEPENDENT HOUSING(デペンデントハウス)です。
建築や家具デザインはG.H.Q.主導のもと行われ、実際に製作するのは日本人。DHのための家具や家電の製造は、国内の産業を飛躍的に発展させることになります。
住文化の観点からも多大な影響を与えた米軍ハウスは、建設から60年以上経過した今では老朽化などにより激減しているといいます。
そんなDHの生活にいち早く注目したのが、PACIFIC FURNITURE SERVICE(パシフィックファニチャーサービス)。現在においてこそ評価されるべき優れたものとして、使われていた家具を完全な形で復刻する「デペンデントハウス | DEPENDENT HOUSE」シリーズをスタートさせました。
1988年に生まれたこのシリーズは、ダイニングテーブルやチェア、ソファにベッド、収納家具に至るまで、P.F.S.の原点ともいえるアイテムたちが揃います。
年代によって少しずつ異なるディテールや特徴をもつDHの家具の中でも、P.F.S.が取り入れたのは、初期である第1世代・1940年代のデザイン。
すべてが天然木で作られ、木の質感やぬくもりを感じさせる家具たちは、日本の優れた職人技術と欧米のモダンスタイルが融合した無二の魅力をもっています。
今回入荷したナイトテーブルも、オーク材の温かみとシンプルな素朴さが印象的。
ベッドサイドやソファ横に控えめに佇む姿を想像するだけで、ノスタルジックな気分に浸れるような気がします。
本国のデザインに日本というエッセンスが加わった家具たちは、アメリカであってアメリカでなく、日本であって日本ではない、融合のスタイル。
日本の職人が日本の木材で日本らしい意匠を注いだDHの家具ならではの懐かしさがあります。
アメリカと日本のどちらの良さも同時に味わえるいいとこ取りの米軍家具。使いやすさと取り入れやすさで選ぶなら、復刻がおすすめです。