HermanMiller
Airport bench 4-seater
指令が出ました。「今年最後の締めのブログを完成させるように。」
日々たくさんの入荷があるインプションの2021年を締めくくるアイテム。1年の有終を飾るにふさわしいアイテム。
でも悩むには及びません。これ以外に相応しいものがあるでしょうか。
点睛は、イームズで。
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名品であり定番であり続ける、Charles & Ray Eames(チャールズ & レイ・イームズ)が手掛けたシェルチェア。ミッドセンチュリー期のアイコン的存在です。
が、今回はそのシェルが4つ連なったベンチタイプ。公共施設等で活躍していたことから「エアポートベンチ」だとかベースの名称から「タンデムベンチ」と呼ばれています。
インプションでは過去に2連、3連と取り扱いがあるのですが、4連仕様は初入荷。
今回は希少なビンテージのタンデムベースに、4色のマルチカラーのシェルを当店にて取り付けました。
落ち着いたモノトーンのホワイト&ブラックに、差し色のグリーン、その中間色として全体をまとめ上げるネイビー。すべて現行シェルなので言うまでもなくグッドコンディションです。
プラスドライバーさえあれば配置を替えることも可能で、お手持ちの別カラーやアームシェル、テーブルなどお好みに合わせてカスタマイズすることもできます。
だからこそ、お探しの方も多いこのベース。tandem(タンデム)とは「座席が並んで」を意味し、シェルチェアの他のベースと同様に明瞭な名称が付けられています。
アルミバフ(キャストアルミニウム)の脚部をサイドに配したシンプルな構造ながら、4つの座席をしっかり支えるだけあって重量感があります。
その一方で、座面が宙に浮いているかのような見た目の軽やかさが対照的でおもしろかったり。
デザインや構造はもはや説明不要ですね。問題はこの4連をどう使うか?です。公共の場やオフィス、店舗の待合室でのイメージはつきますが、自宅で使うなら「・・・?」です。
個人的には、「4連だからこその楽しみ方 = 繋がっているのにパーソナルスペースを確保できる」だと思ったので、早速実践してみました。
サイドテーブルを傍らに、ちょっとしたお食事を。カフェのようなLD(リビングダイニング)スタイルにぴったり。
書斎がなくともデスクを設置すれば、たちまちワークスペースに早変わりです。
ソファだとゆったりし過ぎてしまうけど、チェアならうたたねすることなく読書ができるかもしれません。クッションを添えれば、リラックス感もアップ。
DVD鑑賞やVODを楽しむのもおすすめ。家族全員が横並びで映画を観る光景は、シアターさながらではないでしょうか。
そして個人的なわがままを最後にひとつ。幅約250cmとどうしても横長なので、壁付けで設置せざるを得ないかもしれませんが、実は後ろ姿も捨てがたい。
できれば、前後左右どこからでも眺められる場所においておきたいものです。
2021年ぎりぎりに滑り込み入荷してきてくれたエアポートベンチ。今年最後のブログは、スペシャルなアイテムとなりました。
パーソナルな距離やスペースを保ちながらつながりを感じられるなんて、今の時代にもマッチした逸品です。
通常のシェルチェアと同じようでひと味違うタンデムベース。4連だからこそのそれぞれの楽しみ方で“ 繋がり ”を感じてみてはいかがでしょうか。
最後に
実は、2021年はじまりのブログも書いていて、まさか締めくくりまで書くことになるなんて思ってもみませんでした。
はじまりとおわりがこんな不束ブログで恐縮なのですが、紹介しているアイテムはどれも素晴らしいものばかり。
たくさんの商品に囲まれて、恵まれて、今年も光栄な1年となりました。
ご来店頂いた方、ご購入いただいた方、SNSをご覧頂いた方、すべての皆様へ感謝を込めて。良いお年をお迎えください。