Herman Miller
#4656 Gateleg Table
本日は、1947年~1960年の13年間にのみ製造され、今日まで一度も復刻されていない大変希少なビンテージアイテム、細部の美しさが際立つ機能的なダイニングテーブル" ハーマンミラー / Herman Miller "『 #4656 ゲートレッグテーブル 』のご紹介♪
普遍の門


アメリカにおける20世紀後半のデザイン界を牽引し、後世のデザイン史に多大な影響を与えた、巨匠ジョージ・ネルソン。「ココナッツチェア」や「プラットフォームベンチ」等の名作を、次々と発表した鬼才デザイナーです。また20年に渡りハーマンミラー社でデザインディレクターを務め、当時はまだ無名だったイームズ夫妻やイサムノグチの才能を見出し、開花させた人物としても知られています。
「トータルなデザインとは、全てと全てを関連付けるプロセスに過ぎない」という言葉を残したネルソン。ひとつの何かに特化したデザイナーとしてではなく、幅広い知識と理解を身に付ける事に重きを置き、より現代的且つ人間的なデザインを目指しました。それは現代に見られるシステム家具の先駆け、モジュラー・ストレージ・システム名作「ストレージウォール」からも見られます。


文字盤に数字を使わない「ポールクロック」、カラフルな円形クッションを組み合わせた「マシュマロソファ」等、遊び心のあるユニークなプロダクトがありますが、「世界をより良い場所にする」という造形哲学は、今回の様な機能性を重視したダイニングテーブルにも内包しています。
蝶の羽の様に大きく広がるバタフライ式天板。門の様に脚部が開くゲートレッグ。北欧家具や英国アンティークにも見られる伝統的な構造を用いている為、それ自体に特別な個性はありませんが、それゆえにディティールや部材ひとつの形状の工夫が感じられます。


天板と脚部の折り畳み構造。天板を畳んだ時に見える天板接合部の側面は明るい色合いで、深いダークブラウン色の天面に対してコントラストを生み出しています。
また両天板を広げた姿を俯瞰してみると、その支柱となっている天板下中央の板状フレームに目が行きます。部材のほとんどが厚み2~3cmの板材で構成されている事が特徴。アンティーク家具の様な装飾や重厚感は無く、板材の面とその周りを取り巻く空気感が印象的です。


天板と支柱による水平垂直のアウトラインに対して、ゲートレッグの貫は三角の構造となり、全体の印象の変化を加えます。天板短辺側に椅子を設置した際も足元にゆとりを持たせ、大人数でのご使用でも手狭さを感じさせません。
片方の天板を閉じた時はカップルでのご使用に最適。また通常補助的なテーブルとして保管しておく時は、両側と閉じて飾り棚代わりにお気に入りの雑貨やコレクションアイテムで空間を彩る事も出来ます。



数多くの個性的なインテリアデザインが誕生した古き良きアメリカのミッドセンチュリー。
特にダイニングチェアの名作はコレクションされる事も多く、1脚ずつお気に入りの集める人も。
それら椅子に比べるとダイニングテーブルの名作は数が限られておりますが、巨匠ジョージ・ネルソンの希少ビンテージとなれば、マニア垂涎のコレクタブルな逸品。お気に入りのデザイナーズチェアをより美しく引き立てます。
最終製造年でも既に65年が経過しているという事。
変わらぬ価値。滲み出るビンテージ感が尋常ではありません。











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