Herman Miller
Six Stool
1923年にアメリカで創業された世界的家具ブランド"ハーマンミラー/Herman Miller"。
イームズ夫妻によるシェルチェアやジョージ・ネルソンによるプラットフォームベンチ、ビル・スタンフとドン・チャドウィックによるアーロンチェアなど数多くの錚々たるデザイナーと共同し名作を残しています。
その中でも意外と知られていない、確かな理論からもたらされる優れた機能面と造形美が備わった一品が入荷いたしました。
もちろん、傑作です。
思考の傑作

今回ご紹介するのは、当社が取り組んだ中でも情報が少ない、希少価値の高い逸品"シックス・スツール/Six Stool"。
6つのパーツから成るシンプルなデザインからシックススツールと呼ばれているこちら。
オリジナルの製造は2008年に終了した現在、現在市場に出回っている大半は、残っているパーツを丁寧にレストアされたものとなっております。


手掛けたのは、サンフランシスコのデザイナー・ジェフ・コーヴェイ。
彼はこのスツールの原型が出来上がると、アポイントメントなしでノル/Knoll社に問い合わせました。すぐにノル側は名作の誕生だと気づき、ニューヨーク近代美術館 (MoMA) でコ―ヴェイと会合し、その場で最初の注文を、そしてスツールの製造と流通を開始するために必要な資金も渡したそうです。
その後スツールの成功はハーマンミラー社の目に留まり、ハーマンミラー社に5年間のライセンスを供与しました。
すごい、、劇的な展開ですね...。

メープル材を使用した温かみを感じられる座面の色合いと、無骨さが漂うスチールの脚部。
その絶妙なバランスから醸し出される洗練された佇まいは唯一無二です。

また、この独特なフォルムは、1995年、古びたアイロン台からインスピレーションを受けデザインされたそうです。
金属製の脚とそれらをまとめる三角形のパーツが座面を支えており、思想家・建築家のバックミンスター・フラーが提唱した、テンセグリティ(Tensegrity)の概念を連想させる構造です。
最小限のデザインながらとても安定した強度とバランスを保っています。
確かな理由があってのこのルックス。機能も然ることながら、美しい構造です。

座面の高さは回転式で約13cmの調整が可能です。
腰掛ける人の体格や使われるシチュエーションに合わせられます。
さらに、このスツールはサンフランシスコ美術館(SFMOMA)の永久展示品にも選ばれるほど、アートとしても評価されています。
小ぶりながら存在感のあるこちら。実用としての家具の枠を超え、空間を彩る彫刻のような佇まいが魅力です。

軽量でありながら、人間工学に基に考え抜かれたユニークな構造。
なんかこのデザインにしよ!ではなく、深い思考の末にたどり着いた至高な一品です。











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