Herman Miller
Eames Side Shell Chair
ミッドセンチュリーを代表するデザイナー、チャールズ&レイ・イームズ夫妻の代表作Eames Shell Side Chair(イームズシェルサイドチェア)
チャールズ&レイ・イームズ夫妻はニューヨーク近代美術館の永久収蔵品にもなったイームズラウンジチェアを生み数々のデザイン賞を受賞してきたデザイナー夫妻。
一度はどこかで見た事のあるこのサイドシェルチェアは近年でも多くの人々を魅了しています。
ミッドセンチュリースタイルのパイオニア
>>この商品の詳細を確認する
多くの有名デザイナーとタッグを組み数々の人気製品を生み出してきたHerman Miller(ハーマンミラー)はミッドセンチュリースタイルを確立してきました。
その中でもこのサイドシェルは、まだプラスチックを素材として使用する事が一般的ではなかった時代の中で「デザイン性に優れ、安価で量産できること」を追求し実現しました。
1948年にニューヨーク近代美術館(MoMA)が開催したコンペティションのためにデザインされたものですが、今見ても新しさを感じるのは私だけではないでしょう。当時は特に新しい素材の新鮮さと見たことのないデザイン性に高揚した人々が沢山いたのではないでしょうか。
ただこのサイドシェルは完成されたフォルムの曲線美や素材を扱う技術、量産出来るという点だけではありません。
眺めるだけでも良しですが、椅子において重点を置きたいのは座り心地ですよね。
サイドシェルは抜かりなく座り心地もしっかり考慮されています。
一体型のシェルは弾力を適度に持っており、シェルのフォルムが人の身体に沿ってしっかりデザインされています。
座ってみた感じでは、腰を預けるシートポケット(座面奥)が深く設計されていることで傾斜があり、正直思ったよりもゆったりしていて驚きました。
良く街中で目にした形の椅子でしたが座ってみるともっと好きになりました。
ポップで可愛らしいデザインは座り心地までに及んでいます。
(このSUMMIT PRIMEスタンプは1959年のみ)
シンプルだからこそ「いつどこで」に縛られず時代を超えても人気があるのだと実感します。
サイドシェルが発表された頃から流行もファッションも人々の好みは大きく変化したり、一周回って戻っていたりと目まぐるしく変わっています。
ですがサイドシェルはいつの時代も活躍してきました。
一瞬で溶け込んでいく、洗練されていながらもPOPで可愛らしいデザイン。
ミッドセンチュリー系統か少しカジュアルに落とし込むか、どちらも引き出す事が出来るでしょう。
その他インダストリアル、ナチュラルなスタイル、北欧スタイルや勿論モダンスタイルにも。
この椅子は変幻自在でいて定番という枠組みを超えたデザイン性と言えるでしょう。
唯一無二のデザインやイームズ夫妻の歴史的な功績が先に目につく事があるサイドシェルですが、座ってみるとすぐにこの椅子が時代を超えてもなお世界的人気が及んでいるのか分かります。
全てにおいて抜かりがなく、座った時に数多の人々に愛用されている理由や人気を得ている事を再び実感できる事でしょう。
一度は手にしたいと思える椅子です。