Herman Miller
2nd Vintage Side Shell
ミッドセンチュリー期を代表するデザイナー「チャールズ&レイ・イームズ」による往年の名作プロダクト『シェルチェア』。
シェル、レッグの形状や材質、製造元など年代によって様々なバリエーションが存在するシェルチェアは、家具としての人気はもちろんのことながら蒐集品としてコレクションされることもしばしば。
そしてその中でもシェルチェアを語る上で外せないのがシェルのカラーリング。
年代などの違いによって多彩なカラーバリエーションがあり、その一つ一つにそれぞれの表情があることで、よりシェルチェアの世界を奥深いものにしています。
ビンテージの深みある一脚
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こちらは2ndビンテージと呼ばれる1955~1970代前半にかけて製造されたサイドシェルチェア。
後年のモデルに比べてシェルに含まれるFRP(ガラス繊維)の量が多い特徴があり、シェルの質感とシャープなエッジの造形が魅力です。
現行のポリプロピレン製と比べても薄く軽量で、造形によって強度を高めているビンテージモデルからは当時のクラフトマンシップの息遣いが伝わって来るかのようです。
今回入荷した個体で最も目を惹くのがシェルのカラー。
深みのあるやや暗めのオークルにも見える色味はイエローダーク仕様と見られるもの。
製造から既に50~70年程度経過しているため、経年退色が強く見られる個体である可能性はあるものの、どの年代のモデルにも見られない色味であることから希少なヴィンテージシェルチェアの一つであることは間違いのない一脚です。
長きにわたる使用によって樹脂の光沢が増したシェル、日常の中で実用され人と年月を重ねることで磨かれた魅力は、一つとして同じものが存在しない一点物となることが実感できます。
製造時に貼付されたステッカーやナンバリングが残る裏面、シールに残るダメージはこの個体が半世紀以上の時を超えてきたことを実感させます。
世界初のプラスチックチェアとして世にその名を轟かせたシェルチェアは、デザインもさることながらその高い耐久性でビンテージ品としても高い人気を誇っています。
スタッキングベースやキャッツクレイドルベース、キャスターの付いたコントラクトベースなど、レッグにも様々なバリエーションが存在しますが、今回入荷したのは最も代表的なエッフェルベース。
細身のワイヤーを組み上げることで作り出される幾何学的なフォルムが、有機的な曲線を描く一体成形のシェルとのコントラストを生み出しています。
デザインから70年、幾多のモデルチェンジを経て生み出された多種多様な特徴を持つシェルチェア。
あらゆるシチュエーションにマッチする洗練されたデザインで、今もなお世界で高い人気を博しています。
時を経るごとに深みを増し、褪せることのない魅力を放つ一脚。
中古市場でも滅多に見られない希少な仕様です、ぜひお見逃しなく。