Herman Miller
Eames Elliptical Table
終わりなきデザインの旅の途中。
多くの名デザインをこの世に残した巨匠、チャールズ&レイ・イームズ夫妻。
名作シェルチェアに限らずそれらは今もなお力強い魅力を放ち続けています。
本日ご紹介させて頂くのはまさにその名作のひとつ。
イームズ エリプティカルテーブルをご紹介させて頂きます。
波をつかんだデザイン
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度々ご紹介させて頂いているイームズ夫妻デザインの名作。
夫妻のデザインの特徴は何といっても自由な発想と探求心から生み出される軽快さ。
しかしプロダクトデザインにおける自由とは以外にも窮屈で簡単なものではありません。
これを形に出来たのがイームズ夫妻でした。
二人は軽やかな遊び心と探求心をもって家具に家具以上の魅力と使い心地を与えました。
エリプティカルテーブルもそのひとつです。
「サーフボードテーブル」の愛称でも親しまれているエリプティカルテーブル。
イームズ夫妻の代名詞でもあるワイヤー脚に大きな楕円の天板が載った力強いシンプルは簡単にサーフボードを想像させたようです。
しかし夫妻は一度もその名称で呼んだことは無いそう。
追求し辿り着いたその先がこの形状だったのです。
シェルチェアのベース等に見られるワイヤーロッドを溶接し形成する製造技術。
この手法を完成させたのは1951年の事でした。
夫妻はこの脚を並べた際にあるアイデアを思い付いたそう。
それが印象的な形状を持つ長い天板を載せたテーブルでした。
ソファの前や多数の椅子で囲んでも馴染み、十分な広さを確保できる。
見た目の美しさと使い心地を目指し、夫妻は様々な形状の天板を模索しました。
結果完成したのがこの楕円形の天板でした。
夫妻の邸宅があったのはカリフォルニア。
毎日のように目にするサーフボードから着想を得たのかもしれません。
十分な面積を取りながらも一切の圧迫感を感じさせない佇まい。
天板と脚部が交じ合うことで放たれる圧倒的なバランス。
空間に馴染みながら放たれる力強くも美しい存在感は素晴らしく、ロングライフデザインを強く感じさせます。
時に散らかしても様になるテーブルは滅多にありません。
デザインの波をつかんだ、永遠のような名プロダクトです。