Herman Miller
Aeron chair Remasterd
世界的名門"ハーマンミラー Herman Miller"と、名デザイナー"ドン・チャドウィック DonChadwick"によって生み出され、多くの一流オフィスを始めデザインや設計、クリエイターの現場で絶大な信頼を集める"アーロンチェア"。
そんなアーロンチェアは1994年に登場して以来、その人間工学性について更なる研究が永年に渡って行われており、2016年には新たなモデル”リマスタード”が誕生しました。
仕事で求められる究極の機能美。
今回入荷した一脚は、まさにその"リマスタード"モデル。
それ以前のモデルは「アーロンチェア クラシック」の名称が与えられ、今も多くの人々から愛される定番の位置付けとなりました。
こちらのリマスタードモデルは製造が2024年とまだまだ新しく、状態の良いUSEDをお探しになっている方には是非ともお勧めさせていただきたい一脚となっています。
リマスタードモデルは、以前のアーロンチェアが持つ「使い手の集中力を最大限に引き出す」という設計思想を基盤にしながらも、その人間工学性がより確実なものにブラッシュアップされたモデル。
より洗練された使い心地となっている点が最大の特徴です。
まずアーロンチェアの象徴とも言える"メッシュシート"。
これは米国が世界に誇る化学メーカー"デュポン"がアーロンチェアの為に独自に開発した"ペリクル"と言う特殊素材によるもので、シート地として理想的な張りと弾力、体圧を分散する特性、そして通気性の良さをも併せ持つ事から、アーロンチェアの"Air"の由来にもなっています。
リマスタードモデルでは、このメッシュシートが更に8エリアに分割され、それぞれのエリアに異なる貼り具合が設定された"8zペリクル"と呼ばれる仕様に。
シートの中心は柔らかく、エッジ付近にかけてその強度が上げられるという独自の采配により、骨盤や肩甲骨に対する適切な支えと沈み込みを与えます。
"働く人の姿勢"をより確実にサポートする機能として注目されたのが、アーロンチェアの"ポスチャーフィット"。
これは骨盤部分を単独で支えるパーツを設ける事で、人にとって理想的な背骨のS字カーブを維持するという実に画期的なもので、リマスタードモデルでは更に具体的に「仙骨(SACRUM)」そして「腰椎(Lumber)」の2箇所にその機能がフォーカスされると同時に、クラシックモデルと比較してそのサポート範囲も縦方向に拡張されました。
更にバックシート裏には、サポート機構によるS字の度合いを緻密に加減できるダイヤルノブが搭載。
左右両腕のどちらからでもワンタッチでアクセスする事ができ、使い手にとって最適な調整を簡単にする事が可能となりました。
基本的なシートの昇降を始め、リクライニングの範囲や硬さ、前傾チルト、アームの高さや角度の調節機能等、非常に多彩な機能が搭載されているのもアーロンチェアの魅力。これらの機能が全て搭載されたものは"フル装備"と呼ばれています。
今回入荷したこちらも"フル装備"の一脚。
クラシックモデルと比較するとリクライニングと前傾チルトの調節が一箇所のダイヤルノブに集約される等、レバーやノブ類の細かいディティールについてもブラッシュアップが施されており、アームの角度調節も3段階から8段階へと細かく調節できるようにアップデートされました。
サイズはモデル中最大となる「Cサイズ(ラージ)」。
178~198cmの身長の方にお勧めのサイズで、体重が最大159kgの方でも快適にお使いいただけます。
しっかりとした大きさですが、アーロンチェア自体がバランスの取れたデザインなので大味な装いになることもなく、ブラックなグラファイトベースによるシックな存在感は、現場のアイコン的存在としてもアクセントを添えてくれるかと思います。
「ハーマンミラー Herman Miller アーロンチェア リマスタード」如何でしたでしょうか。
発表されたその年にはニューヨーク近代美術館の永久コレクションとして収蔵が決定される等、名実共に優れたデザイン作品としても有名なアーロンチェア。
リマスタードになってもそのフォルムや素材が大幅に変わる事はなく、アーロンチェアの設計思想が当初から非常に完成されたものである事や、ワーキングチェアの「ゴールデンスタンダード」であるという事、これだけでも他に代えがたい価値を感じさせる一脚です。
しかし折角導入できる機会があれば、フル装備で、新しい年式のものであれば尚更に素敵なことではないでしょうか。
お探しの方は是非この機会にご検討くださいませ。