Knoll
420 Side chair
彫刻家でありながらインパクトのある名作椅子を世に残したイタリア出身の「ハリー・ベルトイア Harry Bertoia」。
イームズやジョージネルソンに並びミッドセンチュリー期を代表するデザイナーとしてその名を知られています。
ベルトイアは生涯で一つのシリーズしかデザインしませんでしたが、その功績は世界中から認められ、今もなおその家具たちは愛され続けています。
本日はそんなベルトイアの名作をご紹介致します。是非最後までお付き合いくださいませ。
空気のような椅子
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1938年にニューヨークで設立されたインテリアブランド「ノル Knoll」より、ベルトイア がデザインを手掛けた名作「420 Side chair 」。
ワイヤーが織りなす構造、曲線が美しい一脚。
木製の椅子が主流だった1950年代に、この画期的かつ斬新なデザインは衝撃を与えました。
空間、形状、機能など全てをあらゆる研究を重ねて生み出されたこちらのサイドチェア。
ベルトイア自身が「空気」のようだと表現したように、ワイヤーだけで構成されたその椅子はまさに浮遊しているようなデザイン。
ワイヤーの交差部分は今も昔も変わらず一点一点手作業で溶接されているそうです。その数はなんと500箇所以上。
金属の溶接が天才的な腕前と称されていたらしく、ベルトイアの技術が無かったらこのワイヤーチェアは誕生していなかったかもしれませんね。
1951年にハーマンミラー社より発表されたイームズワイヤーチェア(DKR)も実はハリーベルトイアがデザインしたもの。
デザイナーとしてイームズの名がクレジットにありますが、これでは自身の名が世に出ないと思ったベルトイアはイームズオフィスを退社し、ノル夫妻からの誘いを受けKollで働く事となりました。
彫刻家としての美学、信念を持つベルトイアをよく理解していたハンス・ノルは、自由に創作活動が出来るように工房を用意したそう。
そうして生まれたのが今では名作として名高いこれらのワイヤーコレクションというわけです。
従来のチェアと異なり背・座・脚部其々に隙間があるので、手狭な空間に設置した場合も圧迫感を感じず、スッキリとレイアウトしていただけます。
フレームはお部屋の差し色として活躍しそうな爽やかなオレンジ色。
こちらはビンテージ品となり、使用感はあるものの座り心地はバッチリです。
いかがでしたでしょうか。
芸術的な椅子として名高い、ハリーベルトイアデザインの渾身のプロダクトをご紹介致しました。
「ノル Knoll」及び「ハリー・ベルトイア Harry Bertoia」の製品は高価買取対象となっております。お買取りについてご相談は
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