Dyrlund
EX Wagon
時を纏うことで魅力を増したビンテージ家具。
人の手では創り出すことの出来ない深い風合いは今日も私たちを魅了し続けます。
しかし、時間が経過し古くなったからといって全てがビンテージになり得るわけではありません。
素材の個性に抗わず、良さを引き出し、拘りと技術を持って形作る。
仕上げを時間に委ねる職人の想像力は、圧倒的な美しさを持つビンテージ家具を未来に残してくれました。
本日紹介させて頂くのは、ビンテージに成るべくして生まれた逸品。
デンマークが生んだ名品のご紹介です。
飴色の計算
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今回ご紹介させて頂くのは、デンマークの高級家具メーカー“デュ―ロン / Dyrlund”のビンテージアイテム。
素材とデザインの美しい調和とユニークな構造が魅力的なテーブルワゴンです。
デンマークの家具メーカーであるデュ―ロン。
1960年の創業以来デンマークの伝統的なキャビネット製造技術のみを用いて家具を製造しています。
勿論その全てが手作業。仕上げに至るまで妥協が許されない為、デュ―ロンは職人を最も大切な財産であると考えているそう。
その完璧な「実用性、堅実な構造、完璧なディテール、クラシックなデザイン」は世界中で認められ今尚多くのファンに愛され続けています。
伝統技術を踏襲しハイクオリティな家具づくりを続けるデュ―ロン。
多くのブランドが国外に工場を移設する中、デュ―ロンは今でもデンマークの工場で家具作りを続けています。
母国の伝統技術を用いて母国で作る。
家具づくりに対する強い拘りと熱意を感じます。
素晴らしいビンテージを生んだのは、創業から変わらない方針にあります。
「時間とともにより美しく成長」して「明日のビンテージ」になる。
デュ―ロンの家具は生まれながらにして美しい未来が約束されていたのです。
このワゴンもその一つ。
変わらない拘りに時間が纏うことで生まれた名品です。
故にビンテージの人気も非常に高いのがデュ―ロンの家具。
卓越した職人技と時代を超えたミニマリズム、伝統的ながら独創的なデザインは今尚新鮮に映ります。
特に創業当時の60年代、所謂ミッドセンチュリー期に作られた家具はコレクター市場でも高く評価されており、高額で取引される事もしばしば。
今回入荷したテーブルワゴンもミッドセンチュリー期に作られた逸品です。
当時バーカートとして登場したワゴン。
デザインのシンプルさと汎用性に独自性がプラスされ人気のアイテムになりました。
必要に応じて移動できるだけではなく、天板を拡張できるギミックを取り入れたのです。
このユニークで機能的なデザインは多くの人々に衝撃を与えたのではないでしょうか。
このギミックによりワゴンとしては勿論、テーブルや伸長式のダイニングテーブルとしても使用されることになりました。
こちらのテーブルワゴンは二重の天板を横にスライドするだけで安易に伸長が可能。
片側のリーフにフォーマイカ材を張ることで水気のある食器等を置くことが出来ます。
伝統を重んじてそこに機能をプラスする。
全ての要因が重なることで現代にまで残されたのではないでしょうか。
完璧なまでに計算されたデザインとギミック。
それらを情熱をもって作り上げる点。
経年で美しい飴色に変化を遂げるチーク材を用いたのも、未来のビンテージを見据えた職人の計算だったのかもしれません。
入荷頻度は少ないお品物となりますので、お探しだった方はこの機会をお見逃しなく。