Deco Demode
Original Vintage Series 3P Sofa
東京都の中心地から車で一時間ほどの福生(ふっさ)市。横田基地があることから、日本とアメリカが混ざった独特の文化が根付いている興味深い街です。ちなみに近づいていくにつれ演習機が低空飛行している様子が見られて、乗り物好きはなかなか興奮しますよ。
本日ご紹介するのは福生でオリジナルの家具作りをされていたインテリアショップ“デコデモデ Deco Demode”の3シーターソファです。USカルチャー好きの方にはぜひチェックしていただきたい一台となっております。
USカルチャーが身近だからこそのリアリティ
>>この商品の詳細を確認する
横田基地に面した通りは通称“ベースサイドストリート”として、様々なアメリカンカルチャーを発信するショップで盛り上がりを見せています。
その中心地にあったデコデモデは、USを中心にビンテージ家具、照明、雑貨などをラインナップしていたショップです。こちらはアメリカ軍のディペンデントハウスに置かれていたような家具をリファインしたオリジナルシリーズで、ストレートラインが効いた実直なスタイルといった印象を受けますね。
『ディペンデントハウス』という言葉に耳馴染みのない方も多いかと思いますが、終戦後アメリカの統治下になった日本において、米兵の居住区に建てられた小さめの住宅を指します。置かれる家具は物資の関係もあって、装飾の控えめなシンプルなものが多かったようですね。
有名どころだと“パシフィックファニチャーサービス Pacific Furniture Service”が同様のコンセプトで商品展開しています。
こういったスタイルはやはりミッドセンチュリーとの相性が抜群ですね。50sに流行したアトミックなモチーフやダイナー系のアイテムと合わせたら格好良さそうです。
もともとが小さな住宅で使われることを想定したデザインのため、いわゆる“アメリカの家具”的なオーバーサイズ感はなく、重心の低めなシルエットも相まって日本の住宅に取り入れやすい一台となっています。
背が低く見通しがいいので、リビングとダイニングを分ける間仕切りのようにも機能してくれます。
グリーン系のファブリックはよく見るとブラウンやオレンジ、ベージュといった7色ほどのミックスカラーとなっており、独特のレトロ感を醸し出しています。
2種類のウレタンを組み合わせたクッションはやや硬めの座り心地ながら、適度な反発感があり立ち上がりやすく個人的にも好感触です。食事や作業もするスペースに迎えるソファに適したスペックではないでしょうか。
大変魅力的なアイテムではありますが、残念ながらデコデモデは2020年で閉店となってしまったようです。実店舗にお邪魔できなかったのが悔やまれる…。
ということは今後手に入るのはユーズドのみとなりますが、今回入荷した個体は非常にコンディション良好!正直言って僕が欲しいくらいのオススメ品です。格好良いリビング作りのお役に立ててくれたら嬉しいですね。