TIME&STYLE
museum cabinet
減りつつあるものに込められた職人の意匠。
それが持つ力はいつの時代でも魅力的に映ります。
本日ご紹介させて頂くのは美しく佇まうものづくりの気品。
丁寧に作られたキャビネットのご紹介です。
美しく収納する
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日本の伝統技術を用い、素材を活かしたものづくりを手掛けるタイムアンドスタイル。
職人の手仕事により一切の妥協を許さない美しいプロダクトを輩出しています。
ミュージアムはそんなタイムアンドスタイルが2015年に発表したプロダクト。
その名の通り美術館や博物館のコレクションケースのように収納物を美しく引き立てるキャビネットです。
特徴は無駄の無いデザインと素材本来の力強い杢目と素材感。
そして日本の伝統的な組み方による堅実で堅牢なつくり。
美しく気品を放ち佇まう、良質な存在感を放ちます。
主材は美しい木肌を持つオーク材。
堅牢で美しい杢目がシンプルなデザインに温度を与え、丁寧な手仕事がこの質感を十分に引き立てます。
品のあるさりげない装飾は古典的な玉縁と呼ばれるもの。
日本的でありながらも、どこか東洋的。
優しくも落ち着いた空気を纏い軽やかさをも感じさせます。
扉は日本の家具や家屋の建具を意識した昔ながらの引き戸。
レールや金具には無い特有の重たさも魅力的です。
刳り抜かれたハンドルは手に馴染み、長く使うことでより風合いを増します。
ゆるやかな膨らみが与えられたフレームは優しくもすっきりとした表情。
繊細な職人技術が見て取れる箇所です。
直線的でかたい印象になりがちなキャビネットデザインに柔らかな印象を与えます。
5面ガラス仕様である点もこのキャビネットの魅力。
光を取り込み、収納物を美しく引き立てます。
ただ収納するだけではなく、オブジェの様に存在する。
光に満たされた姿は美しく、様々な表情を見せてくれます。
木造建築の軸組をおもわせる構造のミュージアムキャビネット。
空間のなかの一つの建物のような安心感は丁寧に確実に作られたからこそ生まれるもの。
何を収納しようか、どこに設置しようか。
色々と楽しませてくれそうな逸品です。