Japan Vintage
Glass Cabinet
古き良き日本の家具。
時を経て育まれた木の質感や、ひとつひとつに刻まれた傷跡はまるでデザインの一部となり、現代に新たな命を吹き込んでいます。
その佇まいは独特の説得力を放ち、ただの家具ではない特別な魅力を感じさせます。
本日ご紹介するのは、日本の古い棚です。
霜の模様に刻まれた、日本の時と美
日本の家具が持つ特有の温もりを纏いながらも、どこか現代的な洗練された雰囲気を感じさせる一品。
それは引き戸に用いられた希少な「結霜ガラス」によるもの。
このガラスは大正から昭和初期にかけて使用されたガラスで、動物の皮革から採れる膠(にかわ)を塗布することで、ガラス表面にまるで霜の結晶が広がるような模様が生まれます。
一枚一枚異なる模様は、膠の量や乾燥時間によって変化するため、同じものが二つとない一点物の魅力を放っています。
調整可能な棚板付きの引き戸と抽斗等多様な収納。
見せる収納と隠す収納の両方を叶えます。
さらに、細かな透かし細工の取っ手があしらわれ、上品な佇まいを一層引き立てています。
シンプルで誠実な作りには、当時の暮らしの中に根差した機能美が息づいています。
下部には遊び心あふれるユニークな花の木象嵌が施され、日本独特の趣を感じさせます。
そして、荒々しく力強い木目の美しさと、細部に施された装飾の繊細さが絶妙なコントラストを生み出し、存在感をさらに高めています。
使い込まれた年月が生み出した風合いとして、取っ手の錆びや木材のヤレ感が美しさを引き立てています。
当時の職人たちが丹念に仕立てた古い日本の家具は、時を経るごとに深みを増し、その温かみと安心感が人々の心を捉えるのではないでしょうか。
時代を超えて受け継がれるその風格と温もりは、まさに日本の古家具の魅力を象徴する逸品です。