Qashqai&Baluch
Tribal Rug
様々な部族が手織りで作る絨毯、トライバルラグ。学芸大学店でも何度かお取り扱いがあり、見るたびに1点1点の違いに目を奪われるアイテムです。
細かな柄や大きさなど、日本の民家に取り入れるにはなんだか少し敷居が高いような気がしてしまうトライバルラグですが、その個性的な面も実は使いようかもしれません。
本日は、お部屋の印象を異なる方向から変えてくれそうなトライバルラグ2点をご紹介いたします!
部屋を変えるラグ
今回入荷したトライバルラグは、作った民族も違いますが見た目に受ける印象も大きく異なる2点。
まず最初にご紹介するのは、イラン南西部に位置する都市・シラーズ周辺に多くが住むカシュガイ族のラグです。
ぱっと目に入る赤色は、茜の根を使って染められることが多いそう。華やかですが、草木染めのためか派手さ一辺倒ではなく優しい色味です。
こちらのラグは、色とりどりの様々なモチーフが楽しめる1枚。ランダムにも規則的にも見え、ここまでにぎやかな模様のラグは珍しいかもしれません。
草木や蝶、スカラベなどが一堂に会する様子は、まるで大自然の中にいるような雄大な魅力があります。
中央にある菱型の青い紋様は目を抽象化した魔除けのモチーフである「メダリオン」。災いから身を守るとされ、多くの部族が取り入れる紋様です。
青色はインディゴによって染められており、中央以外にもところどころ編み込まれています。シンメトリーなようでいて少しずつ違うのは手織りの醍醐味。
ここまで細かく様々な色が編み込まれているのに、単調にも過剰にも感じないのは、カシュガイ族の家々が代々受け継いできたバランス感覚の成せる技ですね。
手触りは滑らかでさらりとした感触、サイズは横幅155cmに奥行104cmと大きめなので存在感抜群。リビングに敷けば主役級のインテリアとしてお部屋の雰囲気をガラリと変えてくれます。
2枚目は、主にイラン南東部、アフガニスタン北西部、パキスタンに居住する部族、バルーチ族のラグです。
バルーチ族の作るラグは他の部族のラグよりも深みのあるトーンのものが多く、こちらもグレーと赤茶のシックな色の組み合わせが落ち着いた雰囲気を醸し出し、空間をシックな印象にしてくれます。
ウォールナットやローズウッド、カリンといった深褐色の木製家具との相性が良さそうな1枚です。
先程のカシュガイ族のラグとは違って、同じ幾何学模様が繰り返されています。
表情豊かな文様の楽しめるラグも良いですが、シンプルなバルーチ族のラグは草木染や手編みの良さと他のインテリアとの合わせやすさ両方を持っているので、トライバルラグ初心者の方にもおすすめ。
肌触りとしてはさくさくとした質感で、暑い夏でもお使い頂けそうな質感です。
サイズは横幅106cm×奥行47cmと、ベッドやソファの脇に敷くラグとして扱い易い大きさ。ソファの座面に敷けば、いつものソファもまた新鮮な気分で使えます。
本日ご紹介したのは、それぞれ異なる魅力を持ったトライバルラグ2点でした!
各部族各家庭ごとにまったく違ったトライバルラグの世界、まだまだ奥が深いです。
今回ご紹介したカシュガイ族のラグは今のインテリアに少し飽きてしまった方、バルーチ族のラグはトライバルラグに挑戦してみたいけど大きすぎるものはちょっと…という方におすすめです。
トライバルラグの質感を体験しに、是非学芸大学店に足をお運びくださいませ!
シラーズ カシュガイ族 トライバルラグ キリムラグ 155×104 中目黒Layout取扱い イラン
バルーチ族 トライバルラグ キリムラグ 106×47 中目黒 Layout取扱い イラン アフガニスタン