Japan Vintage
Open Shelf
黒、いい。最近改めて黒い家具の良さを実感しているところです。
ブラウンやナチュラル色のインテリアの引き締め役になってくれたり、カラフルやモノトーンの空間に重厚感をプラスしたり。
黒を取り入れるだけで一気に洗練されるような気がして、今さらながら密かに注目しているカラーリングです。
モダンなケヤキ。
しかも今回はビンテージのブラック。黒い木味ってちょっとめずらしくて、個人的にはそれだけでもけっこうそそられます。
東京・渋谷にあるアンティーク家具店、DOUGUYA(どうぐや)にて展示台として取り扱われていたオープンシェルフ。日本の古家具です。
素材は硬く強靭な良材として知られ、家具だけでなく建築や建具など古くからさまざまな用途で使われてきた高級木材、ケヤキ。
その杢目を生かすように塗装は薄く、力強い節や割れが表情として残されています。ややムラがあったり白っぽくなった木肌はまるで竹炭。荒々しく渋い風合いがたまりません。
また木組みや細部の意匠、狂いのない頑丈な作りに日本の丁寧な職人技を感じさせながらも、デザインとカラーリングが作り出すのはモダンな趣き。良い意味で古家具の概念を覆す1台です。
一見和洋どちらに分類するか迷うほどに見事な折衷スタイル。その分和洋どちらのインテリアにもマッチしてくれることでしょう。
そして、さすがは展示台というだけあって並べたアイテムがよく映える。高見えする。あえてゆとりをもってディスプレイすればさながらショップの気分を味わうことができます(もちろんぎっしりと詰め込んでも問題はありません)。
さらにオープン仕様の抜け感と抑えられた背高によりブラックの重厚感が和らぎ、圧迫感を与えない。大容量の収納家具としてはもちろん、空間の間仕切りとしても役割を果たしてくれます。
欅の家具というと和の要素が強いイメージですが、そんな先入観を吹っ飛ばしてくれる黒い古家具。やっぱり黒の力って絶大です。
ビンテージ好きにもモダン好きにも自信をもっておすすめできるオープンシェルフ。
黒の魅力とともに、きっと皆さんもこの家具自体がもつ情趣の虜になってくれることと思います。