Charlotte Perriand
CP1 Wall Lamp
デザイン界に与えた多大な影響と残された数多くの名プロダクトたち。
まだ見ぬ素材や技術が隠された世界で名デザイナーたちは新たな可能性を拡げ、限られた空間や暮らしをより良いものに変えました。
そして今なお新鮮さを放つ名作として愛されているものばかり。
本日ご紹介させて頂くのは、ミニマルでモダンな魅力を放つ逸品です。
完成されたミニマルな造形美
1903年、フランス・パリに生まれ紳士服の裁断をしていた父と婦人服の仕立てをしていた母に育てられた“シャルロット・ペリアン Charlotte Perriand”。
両親の影響もあり早くから芸術に関心を寄せていた同氏は24歳という若さで自らのアトリエを構え、1927年のサロン・ドートンヌで発表した「屋根裏のバー」と題したインテリアデザインが認められ、巨匠 "ル・コルビュジェ"のアトリエに入所。
ル=コルビュジェやピエール・ジャンヌレと並んで名作"LCシリーズ"のデザインに参加する等、後に20世紀を代表する建築家の1人になります。
そんなモダンデザインの名手として活躍したシャルロット・ペリアンですが、第二次世界大戦が終結したのち約20年以上にわたって手掛けたプロジェクトが存在します。
LCシリーズと並んで同氏のもう一つの代表作とも言える、同氏が総監修を務めるフランス・サヴォアに建設されたスキーリゾート・Les Arcs(レ・ザルク)。
そのプロジェクトは1961年の構想から1986年まで続き、中でも有名なレジデンスである「La Cascade」の設計やその中で使われたチェアや収納などの家具、さらにはプレハブのバスルームなどの内装に至るまで多くのデザインを手掛けました。
今回ご紹介する「CP1 ウォールランプ」もそのうちの一つ。
ベースとプレートだけで設計されたミニマムな構造であり、照明として必要最低限のデザインが施された一台。
1963年にデザインされたこちらは元々ペリアン自身がベッドに入りながら読書するために設計されましたが、レザルクの居室にも用いられたことにより多くの人々の目に留まる事となります。
シェードの角度は細かくシームレスに調整する事ができ、照射向きを自由に、奥行感ある空間を演出。
光源を隠す事でシェード裏側のホワイトカラーの面に反射した柔らかな光だけが空間に零れる繊細な灯りを灯します。
また、側面のスイッチでON/OFFの切り替えが可能。コンセントプラグ仕様で、お好きな場所に縦横どちらの向きでも取り付けていただけます。
コンパクトなサイズで限られたスペースでも場所を取らず、デスクやベッドサイド、エントランスや廊下等、様々な場所に設置可能で使い勝手抜群の一台。
シャルロット・ペリアンのアイコン的存在として知られる“CP1 ウォールランプ”。
是非ご自宅のコレクションの一部として迎えてはいかがでしょうか?