Zanotta
ORIONE Dining Table by Roberto Barbieri
館内に大きなプールがあり、その中には約2000年前に河川氾濫と海面上昇が合わさって埋没した杉の原生林跡が保存・展示されている「魚津埋没林博物館」。
たまたま読んでいた雑誌に載っていた地下水に埋まる巨大な木の根の写真を見てとても心惹かれるものがあり、いつか訪れたいと思っているのですがタイミングが合わずまだ行くことが出来ていません。
というのも、先日入荷したダイニングテーブルを見た時にあの巨木の根が水中に埋まる姿をふと思い出し、少しお話させて頂きました。
本日ご紹介させて頂くのは、そんなダイナミックで美しいフレームが目を惹くダイニングテーブルのご紹介です。
樹根のような 星座のような
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1954年、ブランド名にもなっている“アウレリオ・ザノッタ Aurelio Zanotta”によって設立されたイタリアの家具ブランド“ザノッタ Zanotta”。
当初はソファメーカーとしてスタートしたザノッタ。
60年代より前衛的なデザイナー達を起用し、モダンアートにも通じるような斬新でユーモアのあるプロダクトを次々と発表。
今もなお新鋭デザイナーらを起用し卓越したアイデアや技術力によりウィットに富んだ作品を生み出し世界を魅了し続けています。
又、その作品たちの多くは栄誉あるコンパッソ・ドーロ賞や世界中の有名美術館のパーマネントコレクションに選ばれています。
今回ご紹介させて頂くのはイタリアのモダンファニチャーブランド“ザノッタ Zanotta”より“オリオーネ ORIONE ダイニングテーブル”。
デザインを手掛けたのは1942年生まれイタリア・ミラノ出身デザイナー“ロベルト・バルビエリ Roberto Barbieri”。
ミラノ工科大学建築学科卒業後、同大学で知り合ったマルコ・デ・カルリと共に建築やデザインの仕事を始めた後、ミラノサローネやミラノトリエンナーレなど国際家具見本市に出展。
スタイリッシュで上品な印象の作品が多く、王道のイタリアモダンと言えるような作品を生み出しており、ザノッタを始めモローゾやB&Bイタリアといったブランドともコラボし数々の名作家具を世に送り出しています。
1996年に発表された、ガラス、木材、スチールという異素材を3種類組み合わせたこちらのオリオンテーブル。
冒頭でお話しした様に水中に沈む樹根にも、プロダクト名の様に夜空に浮かぶ星座の様にも見えるフレームが特徴的。
大きなガラス天板を支えるフレームは橋や体育館等でも使われる"トラス構造"という骨組構造を採用しており、細長い部材同士を三角形につなぎ合わせ荷重を分散し、床面や部材への負担を最小限に抑えることが出来る構造のため、スタイリッシュで細いフレームでこのガラス天板を支えることが出来るそう。
又、フレームの間にスチールのワイヤーを通し強度をプラス、ガラスの円形パーツとも接続する為しっかり固定され安心して使用する事が出来ます。
細めのシルエットやガラスは冷たい印象を受けがちですが、フレームに使われているチェリー材がガラスやスチールの人工素材の冷たさを和らげ温かみのある雰囲気足しています。
楕円のガラス天板は、座る位置を限定せず人数に応じて椅子を足すこともできるため家族や友人、オフィスや店舗什器としても活躍出来そう。
インダストリアルスタイル・ミッドセンチュリースタイルとも相性が良く、和モダンなスタイルにも合わせやすいデザインはテーブルだけで空間にアクセントを与えてくれます。
様々な角度からデザインの奥深さを味わえる“ザノッタ Zanotta”の“オリオン ORIONE テーブル”。
一息つきながら、食事をしながら、談笑しながら、ロベルト・バルビエリが生み出した立体的な構造美を楽しんでみてはいかがでしょうか。