KOTOBUKI
side chair
1960年代、それは日本のモノ造りが最も隆盛を極めた時代。
そんな時代に産まれた製品たちはシンプルながらも質が良く普遍的な物が数多くあります。
しかし時代の流れとともにこれらは埋もれていき、その殆どが姿を消していきました。
本日ご紹介するのは、そんな時代に生まれた名作のひとつになります。
完璧なデザイン
柳宗理により1969年にデザインされた、FRPのサイドチェア。
こちらは日本のFRPメーカーのパイオニア「コトブキ」が製作した当時物になります。
更にはシェルのカラーも落ち着きのあるレッドとなり珍しい個体です。
ファブリックはオリジナルの物とツートンカラーの2種。
オリジナルのファブリックはグレーのワントーン。
落ち着いた印象のレッドと良く纏っており、モダンな雰囲気を漂わせます。
ツートンの物はリバコ社のNCシリーズにて張替を行ったもの。
名の由来は「ニューカラー」。
その名の通りキャッチーな仕上がりに。
座面は程良いクッション性で長時間座っていても快適な時間を提供。
背もたれはFRP製の自然なしなりで、曲線シェルが体にフィットし座り心地抜群です。
脚部は連結可能なスタッキングベース仕様。
スタッキング時の端整なフォルムも魅力です。
バックスタイルの美しさに拘り完璧なまでの流線型のシェルと相まって、どの角度から見ても美しく非の打ち所がありません。
ジャパニーズミッドセンチュリーを作り上げた歴史的な名作、サイドチェア。
凝縮された隙の無い完璧なデザインこそ柳宗理デザインといえます。
KOTOBUKI side chair Yellow×Charcoalgray
KOTOBUKI side chair Gray