Carl Hansen & Son

CH36

本日は、機能性と造形美を兼ね揃える北欧の「引き算の美学」を具現化したハンス・J・ウェグナーのシンプル＆ナチュラルデザイン" カールハンセン＆サン / Carl Hansen & Son "『 CH36 ダイニングチェア 』のご紹介♪

心健やかに

日照時間が短く屋内で暮らす時間の長いデンマークの生活。様々な気持ちを明るくさせてくれる色鮮やかな食器や、ゆらゆら揺れるモビール等の室内装飾、ルイスポールセン社の幻想的な光のデザイン等、お部屋を美しく演出してくれる数多くの北欧デザインが誕生しました。

” カールハンセン＆サン / Carl Hansen ＆ Son “は、デンマークで2番目に大きいフーネン島にて1908年創業。ご存知ハンス・J・ウェグナー、アルネ・ヤコブセン、ボーエ・モーエンセン、コーア・クリント、ポール・ケアホルム、安藤忠雄等、世界の名立たる巨匠達の作品を製造しています。

こちらはお馴染み「Yチェア」を始め、生涯500種類以上の椅子をデザインした事で知られるハンス・J・ウェグナー1962年のデザインです。1800年代アメリカのシェーカー家具の影響が色濃くあらわれたといわれるミニマルなフォルム。シェーカー家具はキリスト教一派「シェーカー教徒」による自給自足の共同生活の中で誕生しました。物質的な幸せよりも、精神的な幸せを重んじていた教徒達が、華美なモノよりもシンプルなモノを好み、質素で堅実な生活故にそれが「家の道具」である家具の形にもあらわれていました。

金属フレームを使用せず、オーガニック素材で構成された無駄のない造りは、シンプルが故に自然素材特有の温かみある雰囲気がより強調され、自然と共に生活していると分かる安心感を与えてくれます。

背もたれは身体のラインに沿ってフィットする緩やかな曲面構造。またそれと調和するかのように、それを繋げるウッドフレームは脚先まで一本の丸型フレームで作られ、厚みにも変化を持たせた植物の様なシルエットが印象的です。

脚部の脚貫は丸型フレームと角を落とした板材で構成され、丸や四角の形の基本形が持つ印象や陰影、立体感の違いがダイレクトに伝わるシンプルな構造です。

巨匠の威厳の様な近づきがたさは一切無く、「座る道具」としての基本構造を、そのままおおらかに伝えている気さくさ。余計な演技をせずに、文字通りしっかりと「地に足のついた」佇まいには隙が無く、「名作らしさ」すら削ぎ落したかのような落ち着きが感じられます。

大き過ぎず、かといってコンパクトになり過ぎないゆったりとしたワイド。目に見えて安定感がある為、男女問わず安心して着座出来ます。心地よい肌触りのペーパーコードは通気性が良いので夏は蒸れず、また冬も温かい為、オールシーズン快適にお使い頂けます。

ウェグナーの名作「Yチェア」の曲線構造の様に、オブジェさながらの大胆な造形美とは正反対ともいえる素朴さ。信仰生活を抜きにして考えても、ストレスの多い現代社会を生きる私達にとって、ホッと一息つける力の抜けたインテリアデザインは自然と共感を呼びます。

誕生から60年経過した今日でも、心と身体に馴染むベーシックなデザイン。ダイニング、エントランス、ワークスペース等、置く場所を選ばず、その場に溶け込みます。在庫限りとなりますので、是非この機会お見逃しなく。ご注文はお早めに♪