Carl Hansen & Son

CH24 "Y Chair"

現在の北欧モダンスタイルに決定的な影響を与えた「CH24 Yチェア」。

1949年に巨匠"ハンス・J・ウェグナー"によってデザインされ、翌年1950年に発表されてから今も尚世界中の著名人に愛される逸品であり、ラグジュアリー空間におけるアイコンとして絶対的存在感を放つ、銘品中の銘品です。

本日はそんなYチェアが持つ造形美をより鮮明に映し出す、ブラックラッカーにその身を包んだ一脚をご紹介させていただきます。

上質な造形美が映える一脚。

"椅子の神様"の呼び名でも知られるハンス・J・ウェグナー。

家具デザイナーとして優れた才覚を持つと同時に、若干17歳で木工マイスターを取得するなど一流の家具職人としてその腕を鳴らした事でも有名です。

更にウェグナーは、デンマークが誇る伝統の職人業と最先端のマシンメイドを最適な形で融合させ 新たな製造ラインを確立する事にも尽力。

生涯をかけて行われたウェグナーの家具作りは木工家具の近代化において計り知れない功績を残し、今も多くの家具職人やデザイナーから敬愛を受け語り継がれる存在となりました。

Yチェアはそんなウェグナーにとって最高傑作の一つであり、今や誰もが雑誌やテレビ等で見かけたことがあるほどに有名な一脚です。

一目見て印象に残るのはやはりそのアイコニックなフォルムでしょう。

古代中国で使用されていたチェアを基にした、思慮的且つバランスに富んだデザイン。

空間に心地よく馴染みながらも上質なアクセントをプラスし、極上のナチュラルモダンを演出します。

背もたれとアームが一体となったフレームワークも無駄が無く、理に叶ったデザインです。

座面はペーパーコードによる張り座で、使い手の身体にしっくりとフィットしながら最適な通気性を併せ持つ、シンプルですが座面として優れた素材となっています。

そしてそのどれもが最適な工法で製作されており、アームは曲げ木の技法で、Y字の背もたれはプライウッドの技法で、座面のペーパーコードは熟練の職人が1時間を掛けて一本のコードを切断する事なく手張りしており、フレームの組み上げ、仕上げも熟練の職人が丹精込めて行っています。

細部の接合部に至るまでが美しく、優れた強度、素晴らしい安定感を持つことも、Yチェアが人気となっている理由です。

製作は、ウェグナーの名作の多くを手掛けてきたデンマークの名門「カールハンセン＆サン Carl Hansen & Son」が現在も行っており、これほどに美しい造形と機能、卓越したクラフトマンシップによる品質を併せ持つチェアは他になく、Yチェアはまさにタイムレスな魅力を内包した一脚と言えるでしょう（画像は同時期に入荷したアルテック E60と）。

様々な素材と仕上げで展開されているYチェアですが、今回入荷した一脚は全体がブラックラッカーで統一された仕様。

ペーパーコードを含めた全体がブラックカラーで、Yチェアが持つ造形の魅力をダイレクトにお楽しみいただける点が魅力的です。

ラッカー塗装はポリエステル塗装等と比較して手間と時間の掛かる塗装方法ですが、これによってオーク材の風合い、木肌の表情も確りと感じられる仕上がりに。

北欧モダンな空間から和モダンな空間までオブジェのような存在感で彩りながらも、贅沢な自然素材をお楽しみいただけるので、見ても座っても充実感を得られる一脚となっています。

普段なかなか思い切ったカラーで購入することは少ないと思いますが、実物を見ると非常に美しく品のある佇まいで、ダイニングや書斎、店舗用インテリアとしてもお勧めできる逸品です。

お探しの方は是非、この機会にご検討くださいませ。