Kartell
Masters Stool 75
フランスを代表するデザイナー・建築家の”フィリップ・スタルク”
日用品からオリンピックの聖火にいたるまで、あらゆるジャンルのデザインを手掛けている人物で、建築ではニューヨークの「ロイヤルトンホテル」や「パラマウントホテル」。インテリア・プロダクトでは「サラピス」バースツールやレモン絞り「ジューシーサリフ」など数多くの作品を残しています。
日本では浅草のアサヒビールの金のオブジェやセブンイレブンとコラボし筆記用具や日用品など手掛けています。
本日はそんな日本とも関わりのある同氏がデザインを手掛けた”Masters Stool 75”のご紹介です。
遊び心のあるデザイン
カルテルは1949年、科学者であったジュリオ・カステリによってイタリア・ロンバルディア州に設立されました。
創業当初は車のパーツや生活用品を中心に製造していましたが、当時まだ新素材だった、プラスチックの実用性に注目し、安価で大量生産することができるプラスチック家具は広く一般に受け入れられるようになりました。
現在ではアンナ・カステッリ・フェリエーリやフェルーチョ・ラヴィアーニなど多くのデザイナーと協働し、プラスチック製のモダンインテリアを手掛けるブランドとして不動の人気を誇ります。
フィリップ・スタルクは1949年、フランスのパリに生まれました。
航空機エンジニア兼発明家の父の影響で物づくりに興味を受け、カモンド美術学校に入学、卒業後はピエール・カルダンのブランド会社のアートディレクターを経て、1977年には会社UBIK社を設立。
その後も順調に活躍の場を広げ、大統領ミッテランの私有アパートを改修を手掛けたことで、一躍世界から注目されるデザイナーとなりました。
”Masters Stool 75”はチャールズ&レイ・イームズのシェルチェア、アルネ・ヤコブセンのセブンチェア、エーロ・サーリネンのチューリップチェアの3脚の名作椅子のアウトラインが融合した一脚。
自由で遊び心溢れる発想力を持つフィリップ・スタルクならではのデザインです。
3つのラインは美しい曲線を描くと共に、背もたれ部分にくぼみを生んでおり、包み込まれるような座り心地を堪能できます。
カラーは優しい色味で落ち着きある印象のセージグリーン。
素材は強固でありながら、軽量さも兼ね備えている改質ポリプロピレンを使用しています。
軽量で、持ち運びが簡単なので、屋内ではカウンターチェアとして、屋外ではガーデンチェアという具合に時と場合に応じて使用場所を変更することができます。
いかがだったでしょうか?
遊び心のある自由なデザインがお部屋にいろどりを加えてくれる一脚のご紹介でした。